前回、民間のデビルハンターが倒すはずだったナマコの悪魔を殺してしまったパワーは、マキマからお叱りを受けることになりました。
しかし、パワーは失態をデンジになすりつけようとしたり、虚言癖も強く反省している様子もありませんでした。
第3話は少し間延びのする展開もあり、SNSでは「つまらなかった」などの意見もありましたが、個人的には戦闘シーンに関しては迫力があって良かったと思います。
おそらく、会話のシーンやキャラクターの心情を丁寧に描こうとして、テンポが悪くなってしまったのかなと感じます。
パワーの大切にするもの
第3話では、パワーが猫のニャーコを大切にしていることがわかりました。
またパワーは、自動販売機を夢中で見つめていましたが、光ってブーンと鳴るものがもの珍しいみたいですね。
デンジと同じように田舎から来たように思いますが、まだまだ都心というか人間の暮らしに慣れていないみたいですね。
デンジは、ニャーコを攫った悪魔からニャーコを取り戻してくれるなら、胸を揉んでもいいというパワーの提案に乗ってしまいました。
第3話の間延びした理由
TwitterやSNSで第3話の評価を見てみると、テンポが悪いつまらなかったという意見もありました。
本作品が初監督になる中山竜監督は「アニメを作るのではなく、映画的な要素を取り入れてチェンソーマンを作りたい」と話しています。
そのため、第3話も漫画特有の大ぶりなアクションを控え、静かな画面が多かったように思います。
会話の多さがつまらなく感じた?
デンジとパワーは路面電車で郊外に移動し、マキマもアキの運転する車に乗り、デンジが面白いと話した理由について語ります。
特に、マキマが車に乗ってからコーヒーを飲んで話し出すまでのシーンまで、30秒は無音の状態で生活音だけが続きます。
動きが多く、効果音に慣れている視聴者からすると退屈に思えたのかもしれません。
会話がメインになってしまった前半は、ゆっくりと時間が流れてしまい間延びした雰囲気になってしまったのではと推測されます。
失敗はデンジとパワーの殴り合いシーン?
特に、デンジとパワーがニャーコの囚われている家に行くシーンなども、1分以上バックミュージックのない状態が続きました。
漫画の方では、このシーンはとてもコマ割りの配置がよく全く退屈になることはありません。
しかし、この絶妙なやりとりをアニメでやることはできませんでした。
どうなったかというと、ただ二人の会話が淡々と続き、引きとアップの構図を交えた無音の空間が広がるばかりだったのです。
この後のコウモリの悪魔との戦いのために、作画に時間をさけなかったのでしょうか…。
また、デンジがパワーの嘘に気付いたら、二人の目線にたっぷり時間をかけず、すぐに斧を振り下ろした方がスピード感があって良かったかもしれません。
さらに、デンジが倒れるのも一呼吸おきますので、なんだか安い時代劇のようにも見えてしまいました。
漫画の俊敏なコマ割りに慣れてしまった読者にとっては、このシーンはもう一捻り加えて欲しかったかもしれません。
群衆のシーンが多かったこと
また、コウモリの悪魔が空から人間の様子を伺いますが、すぐに戦闘せずたっぷりと人間観察に勤しんだのも間延びしてしまった理由かもしれません。
もちろんこれらのシーンは、漫画にもあるシーンでした。
しかし、群衆が喋ったり動いていたりすると、メインキャラクターに向いていた視点がふっと外れてしまうようにも感じます。
群衆の表情も動きもとても良く、しっかり拘って作られたいるので決して悪いわけではないのですが…。
コウモリの悪魔との戦い
第二話のナマコの悪魔もそうでしたが、悪魔の血は紫がかかっているんですね。
血が噴き出るシーンで、生々しくなりすぎないように配慮しているのかもしれません。
コウモリの悪魔に握りつぶされ、デンジはポチタのことを思い出すシーンで、ポチタがポロポロ泣いている様子は可愛いと話題になりました。
回想に浸るデンジの顔も良かったですよね。
今まで動きが少なかった中、デンジがチェンソーマンになってからは一気に動きのシーンが多くなりました。
明るい中で戦っているチェンソーマンに少し感動してしましました。
飛んだり、吹き飛ばされたり、砂埃が起こったり細かく効果が加えられていて素敵でした。
デンジが胸を揉むと言って襲いかかってくるのに困惑するコウモリの悪魔の顔も可愛かったです。
特に、コウモリの悪魔の必殺技「ポパパパパパポ」弾は素晴らしかったです。
胸いっぱいに空気を吸い込み、膨らませてボンっと吐き出し、周りのビルまで木っ端微塵になって破壊力は申し分なかったです。
デンジが車を投げた時、ナンバープレートに「西東京 457 お793–35」と書いてありましたが、これは何かを意味しているんでしょうか。
第3話のエンディングテーマはマキシマムザホルモンの「刃渡り2億センチ」
第3話のエンディング曲は、マキシマムザホルモンさんが担当されました。
曲の題名は、「刃渡り2億センチ」というとても衝撃的なものですが、チェンソーマンの話には直接関係が無さそうな題名ですね。
アニメではカットされてしまった筋肉の悪魔がここで描かれていて良かったです。
しかし、歌詞については話の根幹に触れているなと感じます。
曲と映像がぴったり合っていますが、曲を先に作ったのか、映像を先に作ったのか気になりました。
唐突に出てきた「コン!」に思わずクスッとしてしまいました。
さいごに
第3話がつまらなく思えてしまった点について考察してみましたが、いかがだったでしょうか。
動きや音楽を抑えた分、デンジやパワーの細かい感情の動きを重視して描いていましたが、挑戦的ではあったなと感じます。
しかし戦闘シーンに関しては、やはり素晴らしいものがありました。
第4話では、さらにメインキャラクターが続々登場すると思うので、さらに新鮮な驚きを感じられそうです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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