先日、横浜そごうで開催された『水木しげるの妖怪百鬼夜行展』に足を運んだのですが、6歳の娘のために鬼太郎6期の妖怪大図解をお土産に買ってきました。
最初はおそるおそるページをめくっていた娘ですが、夢中になって齧り付くように図解を読むようになりました。
食事の席にそばに置いたり、就寝前に「あともうちょっと!」と繰り返し読んでみたり、こんなにも娘が本に熱中したことはなかったので正直驚きました。
そこで娘に「鬼太郎のなかでどのキャラクターが一番好き?」と聞いてみたら、「まなちゃんとねこ娘が好き!」と答えてくれました。
娘は、旧Twitterでも「こんなのねこ娘じゃない!」と言われたあの6期の「ねこ娘」が好きなのかと少し驚きました。
そして、女児にも好きなキャラに選ばれたねこ娘が、なぜ6期であんなにかわいく身長も伸びたのか調べてみたくなりました。
従来のねこ娘は、身長が低く吊り目でおかっぱ頭がトレードマークですが、6期のねこ娘もその特徴を受け継いではいますが明らかに垢抜けています。
本記事では、なぜねこ娘があれほどまでに可愛くなったのか考察をしてみました。
なぜねこ娘は可愛くなった?
ねこ娘が八頭身になり今まで以上に垢抜けた理由は、プロデューサーの永富大地さんと監督の小川孝治さんがインタビューで語っています。
6期の鬼太郎の世界観は、人間の世界と妖怪の世界を明確に違うものとして描き、事件が起こった時に双方異なるものが協力して問題を解決する物語を大切にしたいと思ったそうです。
そのため、人間世界の主人公には犬山まなという中学生の女の子が登場することに決まったそうです。
ごく普通の女の子のまなが登場したことで、ねこ娘は彼女との差別化が求められたそうです。
参照:『鬼太郎』TVアニメ6期:ねこむすめが八頭身の理由https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1526618588
6期のねこ娘のモデルは?
今までの猫娘と一味違ったキャラクターを作り出すために、5期のアルバイトなどをしてアクティブに働くねこ娘が参考になったそうです。
時にはメイド姿になったり、とってもかわいい5期のねこ娘は、娘も大好きだと話していました。
また、ねこ娘が頻繁に人間の世界に介入することで、妖怪の鬼太郎と人間のまなを繋ぎ止める役割にもなっていたと感じます。
実際、まながyahoo知恵袋らしきサイトで、鬼太郎について質問した時に真っ先にアンサーを返したのはねこ娘でした
さらにねこ娘がよりまなと違ったキャラクターにするために、フジテレビのプロデューサーからモデルの菜々緒さんをお手本に八頭身のスレンダー美人にする案がでたそうです。
最初は皆「そんなのありえない」と話していましたが、絵におこしてみると意外と好評で、ねこ娘八頭身案は採用されることになったそうです。
確かにアニメを鑑賞していると、たびたび猫娘がモデル立ちをしていることが多く、その立ち振る舞いは洗練されており人間ではないような雰囲気をまとっています。
以前と異なる姿になったねこ娘の企画を、水木プロダクションに提案しに行くのは大変緊張したそうですが、原作陣に快く受け入れてもらえたことで今のねこ娘の姿があるんですね。
ねこ娘を可愛くするメリット
先述しましたが、ねこ娘を美人に描くことで、女の子がゲゲゲの鬼太郎を見るきっかけを作ることができます。
ゲゲゲの鬼太郎は、男の子が主人公なので、なんとなく男の子がみるものだと思っていた女の子が、犬山まなやねこ娘をみてアニメをみてみようと感じることでしょう。
そこから、個性豊かな妖怪に目を惹かれ、魅力あふれる人間と妖怪のドラマにはまっていくのではと感じます。
恋する乙女はかわいくないと
ゲゲゲの鬼太郎シリーズは、1968年から放送され、6期の鬼太郎が放映される年がちょうど50周年でした。
50年もの間、親子三代にも渡って子供達に愛されてきた鬼太郎ですが、鬼太郎の取り巻きの妖怪の姿については長年見た目は変わってきませんでした。
しかし、50年もの間鬼太郎と一緒にいたねこ娘は、いつしか鬼太郎に片思いをする恋する乙女キャラクターに変わっていきました。
鬼太郎4期では、鬼太郎に振り向いてもらうために、ラクシャサという妖怪と契約をして髪を伸ばし大人に成長したり、5期ではあからさまに鬼太郎を意識しています。
そんな恋焦がれる猫娘が、いつまでも垢抜けないのは、好きな男の子のために必死でおめかしする女の子には理解が得られないかもしれません。
流行に敏感なおませな女の子にとっては、モデル体型で背筋がピンと伸びたねこ娘は、憧れを抱く存在になるでしょう。
ねこ娘がかわいいことで鬼太郎の株があがる?
鬼太郎は昔から変わらず、背は低く下駄を履いていて、左目はいつも隠れていて正直さえない見た目をしています。
しかし、ねこ娘のような八頭身美人に片想いされることで、一気に男性としての魅力が上がるのではないでしょうか。
実はゲゲゲの鬼太郎の元になる『墓場鬼太郎』では、逆に鬼太郎はねこ娘が好きで、いつもねこ娘の力になろうとしていました。
50年もの時間をかけて、鬼太郎ももてる男になったんですね。
さいごに
ゲゲゲの鬼太郎6期のねこ娘が八頭身になり、急激にかわいくなった理由について考察してきましたがいかがだったでしょうか。
鬼太郎3期や4期を見てきた大人にとっては、6期のねこ娘に違和感を感じるのかもしれませんが、女の子の鬼太郎ファンが増えてくれるなら、この戦略は成功だったのではと感じます。
実際に6歳の娘も、ねこ娘に親しみを感じているようで、図解やアニメをみてより妖怪たちに興味を持って楽しんでいます。
親・子・孫、全員が楽しめる「ゲゲゲの鬼太郎」は、懐が深く皆が楽しめるアニメですね。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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