11話はアキが幽霊の悪魔に絞め殺されそうな場面で終わり、なぜここできるんだという意見もありました。
しかし、12話冒頭はごく自然に姫野先輩とアキの回想に入り、アキの記憶の中の姫野先輩はとてもきらきらと輝いていて眩しかったです。
「もうすぐ俺も行きます」というセリフに、アキの苦しさが滲み出ていました。
姫野先輩ありがとう
姫野先輩は、Googleの検索ワードで調べると、嫌いと言われることも多いキャラクターです。
登場話数も少ないですし、死ぬのが早いのでとても不憫でした。
しかし、アニメでは大変魅力的に描かれ、伊瀬茉莉也さんの声があてられとても印象に残ったキャラクターでした。
回想のシーンで、姫野先輩が何かを伝えようと口を動かしていましたが、なんて言っているんでしょうかね。
予想としては、気楽に復讐をとでも言いたげな感じでしたが、見る人によって意見が分かれそうです。
死の恐怖心に打ち勝ったアキは、幽霊の悪魔を殺すことに成功しました。
エンディング終了後に、アキが「eazy revenge!」と書かれたタバコを、ゆっくりと一人で吸っているシーンにはじんわりきました。
肉は肉
漫画では小さいコマにあった台詞でしたが、アニメの方ではパワーの台詞以外と耳に残りました。
肉は肉じゃろ?
豚も牛も人も同じじゃ!!
引用:藤本タツキ「チェンソーマン」集英社
そう言ってゾンビの腕に噛み付くパワーを、デンジは嫌そうにみていましたが、この二人のやりとりはその後のサムライソードとのやりとりにつながっているなと感じました。
人の心
パワーがゾンビの腕を食べるのに抵抗があったデンジですが、サムライソードには人の心がないと言われてしまいました。
サムライソードは、以前自分の部下をデンジと一緒に斬り殺していましたが、それでもゾンビを間違って殺すと眠れないのでしょうか。
この男は、他人には耳障りの良いことを語りますが、その心はかなりの嘘つきなのではと感じます。
デンジがサムライソードの話に全く乗ってこんないのには、サムライソードが嘘まみれの人間でもあったからではないでしょうか。
祖父の話にしても、最後の会話にしても、事実であったかどうかは確かではありません。
サムライソードとの戦闘
サムライソードとの戦闘は、すぐに電車には降りず、ビルの上に着陸しサムムライソードがものすごい勢いで落ちてきたりなどアクションを大幅に割増されました。
サムライソードが突撃したビルの屋上には、大きなクレーターができて、漫画以上の迫力がありました。
二人のギリギリの切り合いと、デンジのチェンソー音と、剣の擦れ合う音は、漫画ではだせない臨場感を感じました。
車両の中での戦い
デンジが落ちた電車は、特急「石井行き」と書かれていましたが、駅名が上石神井に似ているなと感じました。
どちらにしろ、列車は新宿や池袋、東京ではなく田舎に向かう電車のように感じます。
電車の屋根を破り、二人が落ちてくるシーンは現実離れしていてかっこいいですね。
電内は中吊り広告までしっかり書いていており、サムライソードが瞬間移動するときにはつり革が激しく揺れ、居合のスピード感がより伝わってきました。
サムライソードの体が真っ二つに別れた時も、血が大量に飛び出たシーンを入れるなどで、グロすぎずインパクトがあってよかったです。
キンタマレクイエム
少年漫画史上、最もひどい大会と言ったら、チェンソーマンのこのシーンの名前も挙げられるのではないでしょうか。
そんなことをしても姫野先輩は喜ばないとアキはいいますが、こういう大会は姫野先輩が一番好きそうですよね。
きっと天国できいてくれていたのではないでしょうか。
大会が始まると、マキマの使いであるだろうカラス達が一斉に飛び立ちました。
チェンソーマンはやること全てがめちゃくちゃでなくちゃいけないので、デンジがとんでもないことをやっていて安心したのでしょうか。
2期の伏線
銃の悪魔の肉片が集まり、動き始めたとマキマは言いました。
その真意には何が隠れているのでしょうか。
チェンソーマン2期の公開は未定ですが、期待が高まりますね。
政府の重鎮がいなくなった
マキマは政府の関係者に、銃撃事件の報告をしにきましたが、報告を聞いていたのは1人だけで他の4つの席は空席になっていました。
一体残りの4人はどこに行ってしまったのでしょうか。
銃の悪魔の肉片が集まったという、重要な報告なのにそれを一人で聞いて大丈夫なのでしょうか。
マキマは理性的に動いているようで、実は幼く感情的なところがあるので、人の命を奪うことに抵抗のない彼女は殺してしまったのかもしれません。
今後はマキマが率いる、公安特異4課の動きが気になるところです。
開けちゃいけないドア
チェンソーマンの1話は、デンジが開けてはいけないドアに向かい、ドアノブに触れようとする夢から始まりました。
12話の最後も、子供のデンジがドアの前に立ち、ポチタの忠告をきくところで終わりました。
久しぶりに井澤詩織さん演じるポチタの声をきいて、ほっとした視聴者も多いとは思いますが、バックミュージックの演出もあり怖さを感じました。
田舎のネズミと都会のネズミどちらがいい?
チェンソーマン2期で大活躍する予定の、謎の美少女レゼを演じるのは上田麗奈さんであることが判明しました。
開けてはいけない扉が吸い込まれるように消えてしまい、青空と瑞々しい上田さんの声が染み渡りました。
デンジ君はさ
田舎のネズミと都会のネズミどっちがいい?
引用:藤本タツキ「チェンソーマン」集英社
上田さんは、鬼滅の刃の栗花落 カナヲ役や、閃光のハサウェイのギギ・アンダルシア役で有名ですが、素敵なレぜを演じてくれそうですね!
最終話のエンディングはEveさんのファイトソング
アニメ「チェンソーマン」の最終話のエンディングを飾ったのは、呪術廻戦のOPでもお馴染みの、Eveさんが担当されました。
エンディングテーマのファイトソングは、殺伐とした戦闘が終わり、早川家の三人がささやかな日常を楽しむ様子が描かれた曲でした。
絶望に近い状態にいても、困難を乗り越え大切に毎日を送る心情が素直に歌詞になっていてよかったです。
Eveさんは、軽やかでありながらも、ちょっとした寂しさや苦しさを感じるメロディーを生み出すのが上手いなと感じました。
早川家の心温まるエンディング
12話のエンディングは、デンジとアキがバディを組み始めてからの過去の映像から、三人が寄り道をしながら買い物に出かけるというストーリーでした。
こんなことあったなという冒頭から、戦いの合間でリラックスして楽しむ三人に癒されます。
公園でブランコを思い切り漕いだり、スーパーで値段を気にせずカゴに商品を入れる二人をみて、アキがまあいいかと優しく笑っています。
姫野先輩はいなくなってしまったけれども、デンジとパワーにさりげなく支えられているアキに安心させられます。
いつものようにお風呂にはいり、ご飯を食べて眠るという小さな幸せを美しく描いています。
さいごに
チェンソーマンの最終話が放送された時は、嬉しさと悲しさが入り混じったような気分でした。
サムライソードとデンジの戦闘は素晴らしかったですし、声優さんたちの演技も最高で、本当によいアニメを作ってくれて頭が下がります。
話数ごとにエンディングを変更するという、今までにない試みに最初は驚かされましたが、エンディングもチェンソーマンのサイドストーリーとして毎週楽しく拝見することができました。
来週からチェンソーマンが見れないのは苦しいですが、2期の続報も心待ちにしています。
そして、当ブログに12話分読んでくれたという人にも大変感謝しております。
どうもありがとうございました。
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