8話は、姫野先輩がデンジを背負い、自宅に帰ってくるシーンから始まりました。
酔ったデンジを落としたり、上に乗っかったり、靴を脱がせてあげたりいろいろやりながら部屋に連れてきてあげたんですね。
冷蔵庫を開けると、中にはビールだけでなく作り置きのおかずなどもあり、飲んだくれですが生活力が高かったんだなと感じました。
「いい子!いい子!」とデンジの服を脱がせるリズムが可愛くて良かったです。
チュッパチャップスで純潔を死守
デンジの服を脱がせていると、なんとデンジのズボンポケットの中にチュッパチャップスが入っておりました。
このチュッパチャップスは、何か不思議な力があったのかというと謎なのですが、デンジがマキマのことを思い出すストッパーになりましたね。
こんなふうに千載一遇のチャンスを棒に振ることってあるのでしょうか。
どちらにしてもデンジには、まだ女性を抱くという覚悟ができてなかったんですね。
デンジと姫野先輩の朝食
姫野先輩の家のベランダは、観葉植物などが置かれていてとてもきちんとしていてよかったですね。
都会で働き暮らしながらも、自分の家に緑を置くことで、倒れそうになる日常を生き抜いてきたんだと感じました。
作者の藤本タツキ先生は、二人の朝食シーンを椎名林檎を聴きながら描いたとおっしゃっていました。
交渉をしあっている様子から、丸の内サディスティックなどを聴いていたのかな、などといろいろ想像が膨らみます。
お互い興味なくなり、露出後が高い普段着をさらしながらも、適度な距離感を保っている様子がいいですね。
襲撃
マキマが新幹線で撃たれるシーンは、初見では驚かれた人も多いのではないでしょうか。
CMが入った後、特異4課のメンバーがいつものように公務を行う様子が台詞なしでながれてきました。
この後のBGMと日常音の調和がとても美しく、本当に良かったです。
古いオルガンのような懐かしい旋律が流れ、銃撃の音で日常に引き戻される演出が最高でした。
また、漫画では睨みをきかせていましたが、荒井を打とうとしたおばあちゃんがほんのり笑っていたのが不気味でした。
サムライソード登場
ヤクザの孫で、名前も公表されていないサムライソードですが、人気声優の濱野大輝さんが演じます。
静かだけど重厚感のある台詞から、突然の銃撃戦、パワーのパンチからの狐の悪魔の襲撃は凄まじいスピード感でした。
放送前のPVとは構図が代わり、アキの上空から狐の血が流れてきて、サムライソードが落ちてくる構図はまるで映画を見ているようでした。
呪いの悪魔の演出が良かった!
カース(呪いの悪魔)を使う場面は、コマ割りの外から不気味な指が弾くように漫画で書かれていました。
この演出をどのようにアニメで魅せるのか、とても気になっていましたが本当によくできていました。
アキがサムライソードの剣をスレスレのよけるのも迫力があったし、釘を刺す時に一瞬だけカースの指が映るのが思った以上の出来栄えでした。
何度見ても飽きることなく、アキが苦しそうに戦っている姿に胸が痛くなります。
また、BGMも金属が擦れるような音楽で、なおかつ二人の動きにぴったりとあっていて、アニメの新しい表現を先取りしたなと感じます。
よく漫画の雰囲気を壊さず、ここまでの映像を作り出せるとは…。
沢渡登場からの絶望
漫画を読んでいても思いましたが、まさか狐もだして奥の手の呪いの悪魔を出しても勝てないだなんて思いませんでした。
あんなに苦労して倒したのに、突然の沢渡の登場で、簡単にサムライソード生きかえり絶望しました。
血を吐く姫野先輩が、奥の手として自分の全部を幽霊の悪魔に捧げる姿は、改めて涙を誘います。
ゆっくりと姫野先輩の頭上から幽霊の手が伸びてきて、地面に手をつくと、次から次へと幽霊の手が落ちてきました。
幽霊の悪魔
サムライソードと幽霊の戦いは、幽霊の青い血が飛び散り、まるで夢を見ているような心地になります。
そう言えば姫野先輩の瞳が青く輝くのは、幽霊の悪魔と溶け合っている部分が多かったんだななどと思ったりしました。
姫野先輩の体が、両腕、両膝、脚部、腰回りからどんどん幽霊の悪魔にとられている姿は恐ろしかったです。
姫野先輩がいなくなってしまうと、雲の影ゆっくりと動き、姫野先輩の眼帯がキラキラ光っているのが絶望しかない状況の中美しかったです。
8話のエンディング曲は「凛として時雨」のfirst death
8話のエンデイング曲は、若者に人気のロックアーティスト「凛として時雨」のfirst deathです。
作詞・作曲を担当された凛として時雨のTKさんは、youtubeのコメントでこのように仰っています。
ストーリーと作画から滲み出る血液で僕は完全なる臓器を作り上げることが出来ました。僕の中に宿るチェンソーを拾い集めて、すべての殺傷能力をこの作品に捧げます。
引用:youtubeコメントから
まさに姫野先輩の死に苦しむ、アキの心を映し出した曲でした。
8話の絶望感をそのまま歌に
8話はチェンソーマンの作中で、メインキャラクターであったはずの姫野先輩が突然死んでしまった回でした。
その駆け抜けるような姫野先輩の生涯を表現するような、アップテンポなギターがとても格好良いです。
ボーカルのTKさんも、とても苦しそうに歌うので、姫野先輩の死を思い出して胸が締め付けられます。
タバコの火を分け合う姫野先輩とアキ
本編ではみることができなかった、アキと姫野先輩の戦闘シーンが、8話のエンディングではみることができます。
任務に行く前にタバコを吸って緊張をほぐして、二人で歩き出す姿は二人の信頼の強さがさりげなく描かれています。
また、マキマがデビルハンターの前に立つ姿は、なんとも言えない雰囲気を醸し出します。
マキマがいる部屋は、日本の防衛に携わる偉い人と同じ場所だと思いますが、みんなどこに行ってしまったのでしょう。
また目玉のような悪魔に、狐の悪魔とアキと姫野先輩が襲いかかるスピード感は曲とぴったり重なるように加速してました。
途中で画面が突然明るくなり、アキと姫野先輩が手を握りあっていましたが、そんな演出さえも悲しく感じてしまいます。
最後に墓に花をそえ、デンジとパワーのところへ行くアキが、少しだけ成長したように思えました。
さいごに
激動の8話をざっとまとめてみましたがいかがだったでしょうか。
チェンソーマンはキャラクターがすぐ死ぬとはきいていましたが、まさかこんなにかわいい姫野先輩が死ぬとは思いもしませんでした。
9話も見逃すことができません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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