【メイドインアビス 第2期 烈日の黄金郷】 イルぶるは奈落へ還り巡る 第12話 ※ネタバレあり

【メイドインアビス 第2期 烈日の黄金郷】 イルぶるは奈落へ還り巡る 第12話 ※ネタバレあり メイドインアビス

アニメ『メイドインアビス 烈日の黄金郷』は、2022年9月28日に最終話を迎えました。

最終話は1時間スペシャルでしたが、見終わった後は胸がいっぱいでしばらく動けずにいました。

村の繁栄から衰退までの、壮大で悲しい物語ですが、アニメで全部まとめ切れるのか心配していましたが、綺麗にまとまっていました。

冒頭のファプタの戦闘シーンから迫力満点で、漫画以上にファプタの動きが生き生きしていました。

役目を果たし…ファプタは行く!

この火はファプタ自身がくべた!

止められるものなら!

止めてみるそす!

引用:つくしあきひと「メイドインアビス」竹書房

漫画の方では、原生生物に背中の上に乗って飛ぶような場面はありませんでしたが、風を受けながらファプタが上記のセリフを叫ぶシーンは圧巻でした。

また、目に浮かび上がる遺物の使用期限を表す紋章も、見えやすくわかり安くよかったのではないでしょうか。

ファプタとガブールンの心温まる関係

漫画の方では、巻末に収録されていた、ファプタとガブールンの出会いや関わりの小話が体裁されていました。

物語には直接関わりがないので、もしかしたらカットされるのではと心配になっていましたが、最終話でやっと放送されました。

飾らぬファプタと、ガブルーンの会話に心が温まりました。

また、価値の定義についてもここでしっかり説明されてよかったです。

今まで名前を持たず野ざらしに生きていたファプタが、名前をもらい自分自身を確立することができた、大切な場面でした。

二人の信頼関係と、暖かいやりとりがカットされなくてよかったです。

ワズキャンの最後

ガンジャ隊を指導してきたワズキャンが遂に最後を迎えました。

持っていた力を全て出し切り、ヴエコを守りながら村の最下層に落ちて行きました。

ワズキャンはそこまでして、何故ヴエコを守ろうとしたのでしょうか。

ワズキャンはなぜヴエコを守ったのか

ワズキャンはヴエコにとって、唯一本音をしゃべれる人物だったのではと推測できます。

死ぬ間際のワズキャンは、繭のような体から、唯一の本質である顔を出している様子が切なかったです。

ワズキャンが大切にしていた、ガンジャ隊とヴエコは虚しくも彼の手を離れてしまいました。

皆の願いを集めて予言を実現してきたワズキャンでしたが、本音で行動できていたらもっと違った最後を迎えていたのではないでしょうか。

階段を登るヴエコ

メイドインアビスで階段を登るシーンは、すなわち死亡フラグを表しています。

走馬灯のように蘇るヴエコの過去は、輝いていて希望さえも感じられるものでしたが、奈落の掟はヴエコの甘さを見抜いていました。

うちに篭り続け甘い蜜を吸い続けたヴエコに、外の世界の現実を突きつけました。

さらにバッコヤンに助けられてしまったヴエコは、更なる重い罰を受けることになりました。

村の崩壊

ファプタは、村人の生き残りとやっと落ち合いました。

ムーギィさんの覚悟した目をみるのが辛かったです。

全てをわかっているからこそ、最後にファプタに「世話かけちまうな」という優しい言葉を投げ掛けられたんですね。

漫画では、口から血が滴り落ちるだけでしたが、アニメの方では明らかに村人を食べているシーンがあり悲しくなりました。

優しいムーギィさんも、可愛いメポポホンさんも、全部食べられてしまったんですね…。

その後村を破壊しようとするファプタの表情と、崩壊シーンは、壮大なスケールで描かれています。

明日もきっといるだろうと思っていた大切なものが、永遠ではないことを思い起こさせます。

最後にマアアさんが、リコのメガネをかけてあげていたシーンにじんわりきた人も多かったのではないでしょうか。

そして、リコがその手に触れていたと思っていたものが、マアアさんではなくぬいぐるみだったときの切なさは計り知れません。

回想のヴエコの泣き顔が良い

ヴエコが目の奥に幽閉されていた時、イルミューイが自分とずっと一緒にいてほしかったことを知り、泣き崩れてしまったシーンはとてもよかったです。

裸のまま子供のように泣くシーンは心を打つものがありました。

また、村の崩壊を見ながらなくヴエコの姿が、最高にブスでよかったです。

醜い姿になりながらも、尚も目線を離さず見つめ続けることは、ヴエコにしかできなかったことなのでしょう。

ヴエコの最後

ファプタが村人の全てを奪い取り、イルミューイを崩壊させ、全てが終わった時再びヴエコの元にやってきました。

二人が動物のように丸まって身を寄せ合う姿は、心温まるものを感じました。

今まで獣のようだったファプタが、人らしい思いやりをみせ、イルミューイと呼ばれても否定せず話を聞き続けます。

右目だけで見せる感情

ヴエコはすでに左目と口が溶けてしまっており、人らしい感情を出せる場所はもうほとんどなくなっていました。

しかし、残った右目で見せる多彩な表情には驚かされました。

苦しくなりながらも、ファプタのことを必死に目で追い、イルミューイのことを思い出し涙を流しました。

ひっぃひ…と絞り出すような声と、心の中の声も苦しそうで余計に涙を誘います。

最後にイルミューイが褒めてくれた暗い目で、ファプタを最後まで見ようとしていたの見返すたびに泣かされました。

黄金郷の住人を演じられた声優さんの声

アニメ「メイドインアビス 烈日の黄金郷」のキャラクターを演じられた声優さん達が、Twitterでコメントを寄せられていました。

一部抜粋してご紹介いたします。

本当に素晴らしいアニメを、キャラクター達を演じてくれてありがとうございました。

そして次なる冒険へ

最後に、ガンジャ隊がアビスの孤島を見つけた時に流れた音楽が、レグがファプタを冒険に誘うシーンで流れたのは驚きました。

挿入歌GRAVITYは、10月26日に発売されるオリジナルサウンドトラックに収録されているみたいです。

そして最後は、ヴエコの心温まるナレーションと、ファプタに行っておいてとでも言いたげな、赤い光が印象的でした。

第12話のエンドカード

第12話のエンドカードを担当されたのは、メイドインアビスの作者であるつくしあきひと先生が担当されました。

キャラクター達が全員集合して賑やかですね!

最後に

作者のつくしあきひと先生は、スペースでアニメ「メイドインアビス 烈日の黄金郷」を大手柄だと仰っていました。

確かに、素晴らしい漫画をさらに素晴らしいアニメにしてくれたなと感じます。

第1話から最終話まで、面白くなかった回がありませんでした。

素晴らしいアニメに出会うことができて本当にありがたく感じます。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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