【王様ランキング 勇気の宝箱】第4話「不死と三兄弟」なぜオウケンは狂気に支配されたのか

【王様ランキング 勇気の宝箱】第4話「不死と三兄弟」なぜオウケンは狂気に支配されたのか 王様ランキング

王様ランキングの冥府三兄弟、デスハー、デスパー、オウケンは、アニメ化によって連載時よりも人気が増したキャラクターでした。

ツイッター上でも、三人の仲睦まじい姿をイラストに残される人が多く、こんなにも人気があったキャラクターだったのかと驚きました。

原作コミックでは、オウケンが不死化した過去については、コミック9巻で14ページに簡潔にまとめられていました。

勇気の宝箱第4話では、コミックで語られなかったオウケンの心情や、オウケンを救おうとするデスハーとデスパーについてさらに詳しく描写しています。

途中絵画が、冥府三兄弟の父であるサトゥンの恐ろしい顔に変わったり、子供には怖いかもしれない演出もあります。

冥府の戦争

冥府三兄弟の父親サトゥンは、不死の実験のために多くの国民の命を犠牲にしてきました。

アニメでは、サトゥンの狂気じみた実験を、包み隠さず描写しています。

また、子供の頃のデスハーとデスパーも登場していて、大人の姿とあまり変わらず少し笑ってしまいました。

残虐な実験をやめないサトゥンに怒りを増した三人は、とうとう父親と戦争を始め血を血で争う戦いを繰り広げます。

サトゥンのギガンデス軍は強かったので、オウケンも軍の進撃に加わり、第一線で戦っていました。

しかしオウケンの傷の治りが早いことに、副官のフレンは気付き始めていました。

デスハーが自分の銅像の顔を潰した理由

本編では、デスハーが自分の銅像を傷つけた理由はデスパーの口からボッジ達に語られました。

デスパーは「デスハーは自分の顔が嫌いだから、自分の銅像の顔を潰した」と言っていました、理由はそれだけではなかったことが本編でわかりました。

戦争の策士達を呼び、ギガンデスの子供を囮に酷い戦法をとってしまったことを、デスハーも心苦しく思っていたのでしょう。

サトゥンに勝利し、国民から賞賛の声を浴びても、大きな成功のために残虐な犠牲を払ったデスハーは自分を許せなかったのです。

オウケンに取り憑こうとするサトゥン

サトゥンが、デスハーに殺され、体から黒い渦になって出てくるシーンは悪夢をみているようでした。

ぐるぐるととぐろをまいて空に立ち上る黒い魂は、なんとも言えない禍々しさを感じ、執拗にオウケンに取り憑きました。

オウケンも口から涎を垂らし、白目を剥き苦しそうで、この姿もなかなか子供に見せられそうにないです。

サトゥンの魂を雷で撃つシーンも、目が潰れそうなほど眩しく、心に強く残るシーンでした。

変わっていくオウケン

戦争開始時は、剣で戦っていたオウケンでしたが、その戦い方は次第に自分を傷付くことを恐れなくなっていきました。

不死の力を自覚し始めたオウケンは、最初のうちはまだ正義の心を持っていましたが、痛みを感じないということで他人を思いやる気持ちを少しずつ失っていきました。

負けを認めているギガンを、何度も刺したり、自分のしていることがときどきわからなくなっていることがありました。

戦い方も、わざと相手に剣で刺さされるようにし向け、相手に刺すのは本編でもやっていたようなきがする

副官が消えた理由

オウケンは、自分自身に不死の力が芽生えてしまった時、大きなショックを受けました。

デスハーとデスパーは、オウケンを見捨てない、不死の力を解く方法を見つけると約束してくれました。

しかし、オウケンが信頼し背中を任せていたフレンは、オウケンを見捨て冥府から逃亡してしまいました。

オウケンにとって、信頼されていた人から見捨てられる経験は、もしかしたら今までなかったのかもしれません。

オウケンの自信がなくなって行ったことにより、サトゥンが心の隙間に入り込み、恐ろしい幻覚でオウケンは自我を失っていきました。

また副官フレンについては、第5話にも登場することがわかりました。

逃亡者を逃さないと言われる冥府騎士団ですが、フレンは一体どうなってしまうのでしょうか。

子供を助けても賞賛されなくなった

オウケンは、物思いにふけりながら「生き物はなぜ死ぬのだろう…」と考えていた時は、まだ自分の中で葛藤していたんだと思います。

だから、「人が死ぬところを見たい」と思っていても、荷物の下敷きになりそうになった子供を助けたんだと思います。

しかし、鋭い瓦礫が突き刺さり、折れた首が戻る様子をみた周りの人たちはオウケンに恐れを感じました。

国民から信頼され慕われてきたオウケンは、他人から畏れられる存在になってしまった自分に絶望し、急激に自我を失っていきました。

『BLEACH』の市丸ギンや、『弱虫ペダル』の御堂筋など、狂気に溢れたキャラクターを演じてきた遊佐浩二さんは、オウケンの心に狂気が満ちていく様子を丁寧に演じてくれたと感じます。

さいごに

王様ランキング 勇気の宝箱「不死と三兄弟」の概要についてまとめてきましたが、いかがだったでしょうか。

第4話を視聴したことによって、冥府三兄弟がますます好きになったという人もいるかもしれません。

オウケンの今後について、もっと知りたいと思ったら、ぜひ王様ランキング13巻を読んでみてくださいね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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