アメリカで最も興行収入を稼いでいるホラー映画といえば、死霊館シリーズは、心霊研究家のウォーレン夫妻が実際に経験した事件を元に映画化されて大変人気のある作品ばかりです。
しかし、その作品の中で実は依頼者と揉めてしまった事例があるのをご存知でしょうか。
2021年に公開された「悪魔のせいなら、無罪」は、実際に80年代のアメリカを震撼させた殺人事件を元に作られた映画でした。
1980年、ウォーレン夫妻は悪魔に憑かれたデビッドっという少年に悪魔祓いの儀式を行っていましたが、その場にいたデヴィッドの姉の婚約者アニーに悪魔が乗り移ってしまったというのです。
その後アニーは、大家のアラン・ボーノを殺害し「悪魔が私に殺させた」と証言したのです。
2023年に製作された、Netflixのドキュメンタリー「トゥルーホラー:悪魔が私に殺させた」では、実際に事件に関わったデヴィッドやアニーのインタビューも映像に残されています。
本記事では、「トゥルーホラー:悪魔が私に殺させた」をもとに、事件の真相について考察していきます。
どこにでもあるアメリカの一般的な家庭に、なぜ悪魔が憑いてしまったのか、悪魔は一体どこから現れたのでしょうか。
グラッツェル家は一般的な家庭だった
あの事件で悪魔に憑かれた、デヴィッドは自分の家庭をごく一般的な平和な家庭だったと話しています。
デヴィッドはあまり活発な子ではなく、内気で内向的だったそうです。
また、当時の写真を振り返ってみると、デヴィッドは11歳にしては体格が大きく、申し訳ないのですがかなりの肥満体型だと思いました。

デヴィッドの母ジュディは、ハンガリーとイタリアの血統を持っていて、料理が得意でデヴィッドも沢山美味しいご飯を食べていたのかもしれません。
デヴィッドは、姉のデビーが恋人のアニーと結婚するため、姉の新居掃除しに行ったそうです。
その日デヴィッドは、車に揺られて姉の新居に向かいながら、姉と離れることが寂しいと思っていたそうです。
デヴィッドが悪魔を見たきっかけとしては、これから環境が変わる不安な気持ちと、少しでも家族に自分を見て欲しい構って欲しいという気持ちが沸々と湧き上がっていたのかもしれません
新居の掃除中、映画【悪魔のせいなら、無罪】と同じように、デヴィッドもベットに押し付けられるような感覚に襲われたそうです。
ただし、映画にあったように家の軒下に黒魔術の儀式が行われていたというのは、完璧に後付け設定のようでした。
新居で悪魔を見てから、デヴィッドは悪魔の声を聞いたりポルターガイストなどを経験するようになります。
アニーの言葉
ウォーレン夫妻は、グラッツェル家を訪問し、デヴィッドがいる前で「君の中にいる悪魔はもっと酷いことをするようになる」と話したそうです。
デヴィッドの兄カールは、なぜ幼いデヴィッドの前でそんな話をするのか、彼がいないところですればいいのにと感じたそうです。
家に悪魔が憑いていることを家族全体に印象づけ、デヴィッドに悪魔が憑依した時は音声を録音し写真を撮るように指示したそうです。
デヴィッドに憑いた悪魔は、悪態をつき暴れるようになり、日に日に手がつけられなくなっていきました。
既にデヴィッドは除霊式を受けたことがありましたが、ウォーレン夫妻は新しく神父を手配し、もう一度デヴィッドの中の悪魔を祓おうとしました。
映画【エクソシスト】のセリフ
除霊式で苦しそうなデヴィッドを見て、アニーは「悪魔よ!私に取り憑くがいい!」と言ってしまいました。
このセリフは、1973年に公開された【エクソシスト】に似ているように感じます。
アニーがアランを襲ったのは1981年のことなどで、アニーが大ヒットホラー映画【エクソシスト】を鑑賞したことがあったという可能性は大きいのではないかと思います。
【エクソシスト】では、カラス神父が自分に悪魔を乗り移させて、そのまま落下し自分ごと悪魔を葬り去りました。

除霊式で苦しんでいるデヴィッドを見て、アニーもデヴィッドを救おうと思い【エクソシスト】と同じセリフを口にしてしまったのかもしれません。
兄カールから見たグラッツェル家
デヴィッドは、自分の家庭を幸せでごく一般的な家庭だと話していましたが、兄のカールは当時を振り返ってそうではなかったと話しています。
母親のジュディは、ヒステリックで表裏が激しい性格で、外に出れば信心深いふりをしていましたが家ではそうでもなかったと言います。
デヴィッドが悪魔に憑かれてから、急に十字架などを身につけるようになったそうです。
また、当時家族の料理に睡眠薬を盛っていたのではないかという疑いもかかっています、
デヴィッドの父親は家を不在にすることが多かったのですが、デヴィッドが悪魔に憑かれているのを見て、彼を叩いて一括させてことがあるそうです。
その時、父親のあまりの剣幕にデヴィッドの悪魔は途端に大人しくなってしまったそうです。
もしかしたら、除霊式をするよりも父親が家にいた方が、悪魔が追い払えていたのかもしれませんね。
また、裁判が終わった後ウォーレン夫妻とデヴィッドの母親ジュディが赴いた先はハリウッドでした。
ご存知の通りウォーレン夫妻は、死霊館シリーズでたんまりと儲け、グラッツェル家へのたったの4500ドルの報酬しかもらえませんでした。
わずかな報酬と引き換えに、グラッツェル家は深い痛手を背負ってしまうことになったのです。
さいごに
デビーは、アニーのことを心から愛しており無罪だと信じ、二人はその後獄中結婚し生涯添い遂げたそうです。
悪魔憑きの事件のせいで、家族は疎遠になり深い傷を負いましたが、デヴィッドとアニーは自らの深い信仰心に救われたと語っています。
この事件が悪魔のせいなのか、それともウォーレン夫妻が作り上げたものなのか、それは見る人によって考え方が異なるかもしれません。
最後まで読んでくれてありがとうございました。

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