映画【死霊館 最後の儀式】実際に80年代にあったスマール家の悪魔祓いについて

映画【死霊館 最後の儀式】実際に80年代にあったスマール家の悪魔祓いについて 2025年映画

2025年10月18日、死霊館最後シリーズ最後の作品と言われた【死霊館 最後の儀式】が日本で劇場公開されました。

死霊館シリーズは、全米で一番ヒットしているホラー映画で、その興行収入は3000億円を突破したそうです。

今回4DXで鑑賞させてもらったのですが、鏡の悪魔と老女の悪魔、アナベルなどが次々と襲ってくるので息をつかせない怖さと臨場感に興奮させられました。

また、恐怖演出だけでなくストーリー構成もしっかりしており、最後はジュディとロレインの家族愛に感動させられました。

そして1986年のペンシルベニアで実際にあった、スマール家の幽霊事件は大変興味深く、80年代の服装や髪型、車や家などのセットも非常にこだわっていて懐かしさを感じました。

本記事では、【死霊館最後の儀式】の見どころや、スマール家の幽霊事件などについて調べてみました。

映画【死霊館-最後の儀式-】のあらすじ

ウォーレン夫妻は、まだ悪魔祓いを始めて日が浅い頃、鏡に取り憑いた邪悪な悪魔を祓ってほしいという依頼を受けました。

その時運悪く妻のロレインは妊娠中で、いつものように霊視をしようと鏡に触れると、一気に体調が悪くなり破水してしまいました。

生まれた赤ちゃんに産声はありませんでしたが、なんとか息を吹き返し、ロレインとエドはその娘をジュディと名づけ大切に育てました。

やがてジュディは成人し、夫妻も悪魔祓いの仕事は持病を持っているエドの負担が大きいので、そろそろ止めようと考えていました。

ジュディは、恋人と結婚の約束をし、幸せでいっぱいでしたが、同時に悪魔や幽霊の姿に怯えていました。

さらに、ペンシルベニアに住んでいるスマール家は、長女が堅信式を無事に終え、蚤の市で買ったアンティークの鏡をプレゼントされました。

すると家族全員が数々の怪奇現象に悩まされるようになり、スマール家はカトリック教会に助けを求め、その声はやがてロレインとエドの耳にも入ってきたのです。

実際にあったスマール家の幽霊について

スマール一家は、1974年に洪水の影響でペンシルベニア州チェイスストリートにある二階建ての家に引っ越してきました。

改装や修繕を終えた後、数々の怪奇現象が起こるようになり、家族はメディアや教会に助けを求めるようになります。

スマール家族の家
引用:https://warrens.net/smurl-family-haunting/
心霊現象に悩まされるスマール家
引用:https://warrens.net/smurl-family-haunting/

80年代の再現度がすごい

【死霊館 最後の儀式】を視聴して驚いたことは、登場人物から建物、バイクや車に至るまで、全て80年代のものに見えるように徹底的に作り込んでいたことです。

スマール家の住んでいた家も、実際にあったものとそっくりでしたし、特にスマール一家の家族は過去から連れてきたのかと思ったほどでした。

夫婦の黒縁で大きいメガネや、娘達のソバージュヘアなども、本当に懐かしいと思いながら鑑賞させてもらいました。

また、ロレイン夫妻がホームパーティーをする場面があるのですが、当時流行したデヴィット・ボウィのLet's Danceが流れると、80年代にタイムスリップしたように感じました。

スマール家の子供達が、悪魔の恐怖に震えながらみんなで一つの部屋に身を寄せ合い、束の間の急速にセサミストリートの映像を見て笑みが溢れる場面なども胸がグッと締め付けられました。

【死霊館 最後の儀式】は、アメリカで公開1週目に8300万ドル(日本円で120億)もの興行収入を叩き出したが、80年代を生きた人たちの心をグッと掴んだからに違いありません。

スマール一家
引用:https://warrens.net/smurl-family-haunting/

ジュディの夫トニーについて

【死霊館 最後の儀式】では、ジュディのフィアンセとしてトニーという男性が登場するのですが、彼は現在も存命中で亡きロレイン夫妻の事業を受け継いでいるそうです。

そのため、彼は映画と同じように実際にロレイン夫妻の悪魔祓いを一緒に経験したのではと思いました。

映画内で起こった、照明の落下や飼い犬が壁に叩きつけられた話などは、実際にあったことのようで、トニーの証言を元にしているからこそ映画の内容にリアリティが感じられたと思います。

トニーとロレイン夫妻
引用:https://warrens.net/smurl-family-haunting/

洗練された恐怖演出

【死霊館 最後の儀式】では、鏡に凶悪な悪魔が憑いており、さらに他の悪霊も呼び寄せてしまいスマール家はお化け屋敷となってしまいます。

そのため、場面がスマール家に切り替わると常に悪霊がいつ出てくるかわからない緊張状態になり、SNSでは「死霊館は恐怖のジェットコースター」と言われることもしばしばありました。

死霊館シリーズは、日本のホラー映画のように一人で脚本を作るというより、複数人で脚本の案を出し合い作り上げていくようで、本作でも複数人の脚本家が携わっています。

特に【死霊館 最後の儀式】では、再びジェームズ・ワンが脚本に参加しており、135分という上映時間も苦にならないほど退屈なシーンがありませんでした。

恐怖の三段構え

ホラー映画を鑑賞していると、お化けがでてくるかなと思っても出てこなくて、ほっとすると驚かせてくるという演出が多いです。

しかし【死霊館 最後の儀式】では、怖い演出を3回以上繰り返してくる、常にハラハラさせる進化した恐怖演出を繰り広げてきました。

特に、ジュディがウェディングドレスを試着中に、全面鏡張りの部屋に閉じ込められてしまうのですが、何度も繰り返される恐怖演出に驚かされました。

もしかしたら、悪霊が見えている人にはこんなふうに何度も何度も幽霊に驚かされているのかと考えると、怖くて生活できないのではと感じました。

家族愛の揺らぎ

死霊館シリーズは、ホラー映画であるのですが家族愛についてのお話も重要視されて描かれています。

【死霊館 最後の儀式】ではスマール家の家族愛と、ロレインとジュディの親子愛を軸に話が展開していったように思います。

家族皆が愛を持って団結し、協力することで悪魔の恐怖に打ち勝つという展開が、キリスト教を深く信仰するアメリカ人の心に強く響いているのでは思います。

堅信式について

【死霊館 最後の儀式】では、スマール家の長女が堅信式を受けてから、悪魔の超常現象に悩まされるようになります。

カトリック教などで行われる堅信式は、英語ではconfirmationといい、洗礼を受けた後にさらに神様の教えに従うと決心した人が受けることができる儀式だそうです。

そのため、堅信式の前には宗教の教えや見解を深めるために、聖書勉強などをすることもあるそうです。

勉強を終え神父様から認められると、晴れて儀式を受けることができ、本作でされていた通り額に手を当てられ良い香りのする香油を塗られるそうです。

さいごに

【死霊館 最後の儀式】の見どころなどについてまとめてきましたが、いかがだったでしょうか。

ホラー映画の中でも、誰でも楽しめて怖さを実感できる映画なので、ぜひ映画館で鑑賞することをお勧めいたします。

4DXで、鏡の悪魔が大暴れしていた時は、下手なジェットコースターよりもブンブン体を振られているなと感じました。

最後まで読んでくれてありがとうございました。

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