【水木しげるの妖怪百鬼夜行展〜お化けたちはこうして生まれた〜】に行ってきた!グッズや展示のみどころは?

水木しげるの妖怪百鬼夜行展〜お化けたちはこうして生まれた〜オープニング 水木しげるの妖怪百鬼夜行展

2024年1月20日、横浜そごう美術館で「水木しげるの妖怪百鬼夜行展」が開催されました。

水木しげる先生の生原稿や、資料を豊富に展示され、水木先生ご本人のインタビュー映像や妖怪の等身大オブジェなど見どころたっぷりの展示会でした。

休み明けの月曜日に展示会を訪れたのですが、平日でもあるにも関わらず会場は人で溢れていました。

訪れた人たちの中では、親子連れがとても多く、親と子供で水木先生の絵の良さを語り合ったり、小さな子供が展示会で上映していた「ようかい特集テレビ絵本」を食い入るように見ていました。

そのため、堅苦しい空気は一切なく、全年齢が楽しめる展示会だったと感じます。

本記事では、「水木しげるの妖怪百鬼夜行展」のみどころや、購入したグッズについても紹介していきます。

【水木しげるの妖怪百鬼夜行展】の概要

水木しげるの妖怪百鬼夜行展〜お化けたちはこうして生まれた〜オープニング

【水木しげるの妖怪百鬼夜行展〜お化けたちはこうして生まれた〜】は、2024年1月20日から3月10日まで、午前10時から午後8時まで、会期中は無休で開催されています。

場所は横浜駅直通の、そごう横浜店の6階にあり、買い物のついでに気軽に訪れることができます。

入館料は一般料金は1600円、大学・高校生は1400円、また中学生以下なら無料で入場可能です。

学生限定でジュニアガイドも発行されており、わかりやすいパンフレットが無料で配られているので、細かい字が読みにくい子供でも展示会を楽しむことができます。

過去にも2022年に東京シティビュー、滋賀の佐川美術館、2023年に名古屋市美術館、そして今年は横浜そごう美術館をまわってきました。

今後は6月29日から札幌芸術の森美術館でも開催される予定なので、お近くの方は機会があれば足を運ぶことをおすすめいたします。

妖怪カードプレゼント企画

【百鬼夜行展】では、水曜日と木曜日にだけ、先着100名に限り妖怪カードを配布しているそうです。

全12種類のカードがランダムで配られるそうですが、10時半で配布が終了した時もあるそうで、欲しい場合はなるべく早く会場に訪れたほうが良さそうです。

水木しげる先生と妖怪

鳥取で生まれ、のんのんばあから妖怪の話を聞かされてきた水木先生は、21歳で戦場に赴き、日本に戻って来てからは様々な仕事を渡り歩いたそうです。

昭和33年、貸本漫画家として活動し始めた水木先生は、ネタ探しのため神田の古書店街に足繁く通ったそうです。

【水木しげるの妖怪百鬼夜行展】では、膨大な資料の前で、カメラ目線でかすかに微笑む水木先生の写真か展示されています。

また、実際に水木先生が使っていた資料も展示されており、その分厚い質量と何度も使い込んだであるのがわかるほどボロボロになっていました。

水木先生の妖怪絵に大きな影響を与えた鳥山石燕(とりやませきえん)

鳥山石燕は、1700年代の江戸時代で活躍した浮世絵師で、妖怪の絵を数多く残してきました。

水木先生は、『鬼太郎』の原稿料が入ると、迷わず鳥山石燕の和綴本を買いに行ったほど、石燕の妖怪画に影響を受けていました。

和綴本には、一種の妖怪カタログ本のようで、様々な妖怪の姿が描かれていますが、その妖怪がどんな妖怪なのかは書かれていません。

そのため水木先生は、石燕が描いた妖怪と一緒に驚く子供達を書き加え、さらに説明文などを付け加えて妖怪の存在をより身近に感じさせることに成功しました。

【百鬼夜行展】では、実際に水木先生が大切に所蔵していた石燕の『画図百鬼夜行』が展示されているので是非チェックしてみてくださいね。

柳田國男さんの妖怪に姿形を与える

日本で最初に民俗学を確立した、柳田國男さんの蔵書も、水木先生は大切に所蔵していらっしゃいました。

特に『妖怪談義』の妖怪たちは、まるで生きているかのようでどこか愛嬌さえ感じいると水木先生は語っています。

しかし、柳田國男達の妖怪は、姿形はなかったので、水木先生は祭りなどで使う仮面をモチーフに「砂かけ婆」や「児啼爺(こなきじじい)」などを作り出しました。

森の影から砂をぱらぱらと振り掛ける、誰もみたことがない妖怪「砂かけ婆」は、伊賀市の上野天神祭で現れる「芨持」の仮面を元に、今は鬼太郎のキャラクターとしてお馴染みのキャラクターです。

「児啼爺」についても、『妖怪談義』では姿を描かれていませんが、分部唐人祭で踊るダンサーの仮面を元にあのような特徴的な風貌として世に広がりました。

【百鬼夜行展】では、「砂かけ婆」や「児啼爺」のオブジェも飾られていますので、是非みてみてくださいね。

水木先生の感情の鋭さ

水木先生と深く関わりのあった、小説家の京極夏彦先生は、『水木先生にとって妖怪は、何か奇妙なことがあった時の”気持ち”と”雰囲気”…』だと語っています。

目に見えない”気持ち”や”雰囲気”をより際立たせるために、背景をより細かく書き込み、妖怪が現れるシチュエーションを見るものによりわかりやすくさせる手法を編み出したのです。

水木先生は、石燕や春泉斎の絵に大きく影響を受けましたが、他にもパプアニューギニアのオブジェや洋画などもあらゆるものを題材にしてきました。

【百鬼夜行展】では、水木先生が集めてきたパプアニューギニアの人形なども展示されていますので、是非チェックしてみてくださいね。

妖怪オブジェ

先述しましたが、【百鬼夜行展】では「砂かけ婆」や「児啼爺」をはじめ、リアルな妖怪オブジェが展示されています。

特に、入口に入ってすぐに観客を出迎えてくれた、大きな球体べとべとさんには驚かされました。

個人的には、展示会の中盤に飾られていた子供の大きさほどの「かわうそ」の顔つきがとても凛々しく、かっこいいなと感じました。

また、ARコーナーのそばにいる、大人の身長よりも少し大きい「塗壁」は無骨な質感でとってもリアルでした。

こちらは写真撮影ができるので、「塗壁」と一緒に記念写真を撮る人も多くみられました。

しかも、くりくりとした目玉は、時々瞬きをしていて驚かされていた人もいました。

妖怪カメラ ARコーナー

【百鬼夜行展】では、「がしゃどくろ」や「ぬらりひょん」などが、飛び出して動いているようにみえるARコーナーがありました。

とても楽しみにしていたのですが、アンドロイド(OPPO)だと、アプリを起動すると緑色の画面がでてきてしまって、上手くARを起動させることができませんでした。

現在問題を解析し、不具合を直しているそうです。

比較的、アイフォンであればアプリに不具合が起きにくいと、係員の人が話していました。

【水木しげるの妖怪百鬼夜行展】で購入したグッズ

【百鬼夜行展】では、ここでしか買えないグッズがたくさん売っています。

がしゃどくろのTシャツ、トートバック、鬼太郎マカロンなどバラエティ豊かな商品が並べられていて、お土産コーナーは賑わっていました。

今回は、展覧会図録とお腹が空いていたのでゲゲゲの鬼太郎カリースナック、6歳の娘にも妖怪を楽しんでもらいたいと思い、水木しげるの妖怪大図解とゲゲゲの鬼太郎(6期)妖怪大図解を購入しました。

また、手提げ袋に150円払うと、百鬼夜行展オリジナルのがしゃどくろ手提げ袋をもらうことができます。

ゲゲゲの鬼太郎カリースナック

本当は、横浜そごう10階にあるイーエーグランというレストランで、ゲゲゲの鬼太郎コラボメニューを食べてみたいと思っていました。

しかし、一番食べたいと思っていた目玉のおやじビーフシチューが売り切れていたので、せっかくなので辛い辛いと噂のこちらの商品を買ってきました。

お値段は税込540円で、市販のスナックにしてちょっとお高いですが、いい記念になりそうですし話のネタにもなるかもと思いました。

自宅に戻って開けてみると、一口大のスナックにカレーの粉がびっしりまぶされており、エスニックな匂いがぷんぷんしていました。

スナックは分厚く食べ応えがあり、カレーパウダーは塩辛くてクセになってしまい、一瞬で食べ切ってしまいました。

一袋をほとんど一人で食べてしまいましたが、全部食べると380キロカロリーになりますので、誰かとシェアして食べたほうが良いかもしれないです。

水木しげるの妖怪百鬼夜行展〜お化けたちはこうして生まれた〜図録

この本を買っておけば、【百鬼夜行展】の内容は全てまとめられており、さらに水木先生が描いたおおよそ100体の妖怪の絵をいつでも見返すことができます。

水木先生の生涯や、妖怪をめぐる話はとても面白く、帰りの電車で一気に読み切ってしまいました。

妖怪についてわからないことがあ・_:」zっっxれば、この図録をひらけば、大体の妖怪の概要をつかむことができます。

今後の記事制作にも大いに役立つ、税込2200円で良い資料を手に入れることができたと感じました。

水木しげる妖怪大図解

子供の頃に、ものの解剖図などに興味を持ってしまうことってあると思うのですが、妖怪の体の中を覗ける体験を子供にも体験させてみたいと思い購入しました。

値段は税込1100円で、比較的安価でりながらも、長期間で楽しめるのではないかと感じました。

娘の食いつきはあまり良くないですが、長い時間をかけて楽しんでもらえたらと考えています。

大人が読んでも十分に楽しめる図解だと思います。

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水木しげる妖怪大図解

ゲゲゲの鬼太郎妖怪大図鑑

娘はまだ文字を読めるようになって日が浅いので、より親しみやすい本はないかと思い、鬼太郎(6期)妖怪大図鑑を購入しました。

ページが厚く折れにくいので、様々な場所で読むことができ、税込880でありながらも長持ちしてくれるのではと考えました。

30年前に慣れ親しんでいた鬼太郎や猫娘は、現在リニューアルされて垢抜けていますが、妖怪たちについては今回展示会でみてきた妖怪なども描かれており原作に忠実だと思いました。

また、吸血鬼カーミラなど古い小説から生まれた妖怪もいたり、トイレの花子さんなども体裁されておりバリエーション豊かで驚きました。

最初娘は、おそるおそるページの隙間から覗くように図解を眺めていましたが、いつの間にか手にとって食い入るように読むようになっていました。

食事の席にまで図解を持ってきたり、もう寝る時間だよと言っても、もう少し読むと図解を手放さなかったり嬉しい驚きが多々ありました。

親子三代にわたって、子供の心を掴み続けている鬼太郎と妖怪達は、本当に素晴らしい存在だと思いました。

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さいごに

【水木しげるの妖怪百鬼夜行展】の見どころを、ピックアップしてまとめてみましたがいかがだったでしょうか。

ご紹介したエピソードは、展示内容のごく一部に過ぎないので、是非多くの人に展示会に足を運んで欲しいと思っています。

最後まで読んでくれてありがとうございました。

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