アフタヌーンで連載中の【ワンダンス】は、2025年10月から地上波アニメがスタートしました。
【ワンダンス】は本格ダンス漫画として2019年から連載されましたが、吃音症を持つカボと純粋にダンスを愛する湾田との絶妙な関係にキュンキュンさせられる青春漫画でもあります。
原作者の珈琲先生は、ご自身もダンスを踊られるそうで、ダンスの基礎情報を初心者にもわかりやすく説明してくれています。
また、ダンサーとしての苦悩や楽しさが読み手にも伝わってくるほどダンスを愛していることがわかります。
【ワンダンス】を読みながらダンス曲をYouTubeで検索したり、ポッピンやハウス、ブレイクダンスについて動画を見たりしていたので、早くアニメにならないかと心待ちにしていました。
やっとアニメ化すると決まった時は、テレビの前で待機し、配信がディズニープラスのみなので録画もきっちりセットしました。
しかし、第一話が終わった後のSNSでの反応は芳しくなく、「ダンスシーンが思っていたのと違う」という声が多く聞こえてきました。
モーションキャプチャーで踊るワンダの顔は、目だけがキラキラしてまるで人形のようで、無表情で髪もまるでペラペラした紙のような質感で愕然としてしまいました。
しかし、ダンサーの動きはちゃんと表現できているし、集団で踊るとき恩ちゃんの動きだけ秀でているのは素人目にもなんとなくわかりました。
とにかくダンスコンテストまではしっかり見ようと、毎週視聴していましたが、ハウスダンサーの伊折先輩とカボのダンスバトルから、一気にダンスシーンの見せ方が良くなってきました。
海外からの視聴数もぐんと上がり、ワンダンスを知らない人にも自信を持って奨められる作品になりました。
本記事では、ワンダンスの基本情報と放送開始時からダンスバトルに至るまでの作画の移り変わりについてまとめてみました。
ワンダンスについて
高校に入学した小谷花木通称カボは、吃音症を持っていて上手く喋れない特性を持っていたが、友達の助けなどを借りてなんとか学校生活を送っていた。
しかし、廊下で一人踊っている湾田光莉と席が隣になってから、カボは今まであまり直視できなかったダンスに興味を持つようになっていきました。
言葉を必要としないダンスなら、今まで以上に自分を表現することができるようになるかもしれないと思ったカボは、ダンス部に入部することに決めます。
カボは、湾田とダンスの練習をしながらダンスの魅力に取り憑かれていきます。
ワンダンスの曲がいい!
ダンスを踊るのに欠かせない音楽は、【ワンダンス】にも何度も登場し、そのたびに曲の題名を紹介しているほど楽曲に大きなこだわりを持っていました。
アニメ化するにあたって、どんな曲が使用されるのか気になりましたが、OP曲はBE:FIRSTさんの「star in wonder」とED曲はELSEEの「wonderous」が採用されました。
どちらもかっこいいダンス曲になっていて、ワンダンスの世界観にぴったりの曲になっています。
また、漫画でダンスで使用していた曲は、著作権の関係上なのか使用することができないみたいで、アニメ用に新しく製作されたり、既存のダンス曲を使っています。
しかし、カボが吃音について悩み考えていたときに聴いていたスキャットマンジョンの「スキャットマン」については実際の曲が流れたのでちょっと感動してしまいました。
曲を歌っているスキャットマンジョンを筆頭に、PVに出演しているダンサーや奏者は、皆吃音症をもっているそうです。
オープニング曲はBE:FIRSTさんの「star in wonder」
ワンダンスのオープニングは、漫画版の表紙を彷彿とさせる、極彩色の色合いとダンスのポージングが印象的でした。
富山の山脈も美しく、カボが吃音で水の中で溺れているような感覚に陥っている中、湾田が手を差し伸べているのが素敵だなと感じました。
また、恩ちゃんが座って足を左右にパタパタしている姿や、ひょこっと出てくる伊折先輩もかわいかったです。
ただ、このオープニングでダンスのポージングしか出てこなくて、実際に動いてダンスしてくれていないのが残念だなと感じました。
また、ブレイキングダンスの達人である壁谷もオープニングに登場しますが、ブレイキンの技を決めたりすればいいのに、棒立ちになってしまっているのがもったいなかったです。
エンディング曲は ELSEEさんの「Wondrous」
ワンダンスのエンディング曲が流れた時、あれ?これって物語終わったの?と不思議に思いました。
なぜならエンディング映像は、富山の山脈や学校の階段など、風景が永遠と流れるだけだったからです。
アニメ【ワンダンス】では、学校の廊下、部室やダンススタジオなどはCG空間などで再現されているそうです。
けれども、言われないと普通に描いたものと遜色ないほど美しく違和感なく仕上がっています。
そのため、美しい背景をエンディングであえて見せたいと思ったのかもしれませんが、どうせならダンスの映像を見たかったなと6話まで思っていました。
しかし、7話になるとエンディングが一変して、登場人物がダンスしている映像に変わり、かっこよくて何度も見返してしまいました。
ここ最近のアニメの中で、ワンダンスのエンディング映像が一番素敵だなと思いました。
肝心のダンスシーンは…
PVを見た時から、ダンスシーンの違和感を感じていたのですが、放送開始からXでは批判が多く見られました。
ワンダンスのダンスシーンは、モーションキャプチャーをもとに製作されたCG映像で、表情や服に至るまで手描きではなくコンピューターで作られています。
そのため、ダンサーの質感や服の色合いが背景と噛み合っておらず、浮いてしまっていた場面が多々ありました。
特に、目が大きい湾田が踊るシーンは、無表情な顔立ちと大きな正気のない目が悪目立ちしてしまい、気持ち悪いという意見まで見られました。
「目は口ほどに物を言う」という言葉がありますが、日本のアニメは目の存在感が強いので、どんなに素敵なダンスを踊っていても、目に表情がないと受け入れられないのだと思います。
他のアニメでもモーションキャプチャーを取り入れているアニメはありますが、顔までCGで仕上げている作品は少ないかもしれません。
体の動きも大事ですが、視聴者は特に見ているように感じました。
しかし、ダンスの動き自体はしっかりと表現できていますし、その試みは評価できるのではと感じました。
また、三話で恩ちゃん率いるダンス部が体育館で踊る場面がありますが、恩ちゃんのダンスだけ他の子よりも際立つものがあったのがわかりました。
そのため、初期段階で見るのを止めるのは勿体無いと思い、次はあのダンスシーンがあるからと視聴を続けていきました。
最低限のエピソードに絞った構成
吃音症を持つカボは、心の中ではいろいろなことを考えていて、漫画版の方ではかなりセリフが多く、ちょっと読みにくい話もありました。
しかし、アニメのほうではカボの心の中の声は最低限抑えて、エピソードなども絞ってテンポよく流れていきました。
また、カボ役の内田昴さんは呪術廻戦の狗巻棘やハイキュー!!の月島蛍など、美声で演技力に定評のある声優さんで、カボの心の動きをよく声で表現してくれていました。
エピソードをキチキチに詰め込まなくても、カボの心の葛藤や成長が視聴者に伝わってきました。
湾田がダンスを始めた理由
ワンダンスは、ダンスの見せ場を大切にする漫画なので、各キャラの事情やエピソードなどにあまりページを割いたりしませんでした。
そのため、湾田がダンスを始めた理由についてのエピソードは、高校ダンスバトルが終わった後にやっと始まりました。
湾田がダンスを始めた理由は、とても一途で泣きながら読んだのですが、単行本になると7巻まで購入しないと読むことができないのです。
たぶん大手出版社なら、こういう泣ける事情は単行本三巻以内にだしてくるのが普通かと思います。
しかしアニメの方では、コンテストが終わった後の7話で、湾田の過去について触れてくれました。
漫画のエピソードをできるだけ絞り、視聴者に見やすい構成にしてくれたのは、アニメ製作陣の大きな功績ではないでしょうか。
ダンスバトルから評価が一変
ダンスシーンが微妙だと言われ続けてきたアニメ【ワンダンス】ですが、5話でカボとダンス部の幽霊部員である伊折がダンスバトルをするところから、評価がぐんと上がりました。
伊折は、ハウスという独特なステップを踏むダンスを踊るのですが、モーションキャプチャーでのステップ表現がものすごく良かったのです。
伊折は、前髪を垂らした髪型をしているので、湾田のダンスよりも目や顔に視線が向きにくく、ダンスの動きを集中してみることができました。
さらに、ハウスダンスの動きに合わせて光のモーションも追加され、漫画の表現を上手くアニメに取り入れてくれたと感じました。
コンテストに感動
カボ達は、ダンス部に加入してから一生懸命練習してきましたが、その動きはぎこちなくおぼつかないものでした。
しかし、コンテストの舞台でチーム全員の動きが揃って、スポットライトを浴びて踊っているシーンを見たら自然とテレビに釘付けになってしまう自分がいました。
プロのダンサー達の動きを元に、一生懸命踊っている一凛高校ダンス部の皆に、大きく心を揺さぶられました。
Xでも、今まで批判のポストが多かったのですが、6話に関しては感動したという声が多かったです。
また、アニメ【ワンダンス】のダンス監修をしているRIEHATAさんが、ヒップホップの達人であるアッセイとしてダンスを披露してくれました。
ダンスの上手い下手についてよくわからないですが、RIEHATAさんのダンスをみて「なんかすごい…」とカボと同じように感じてしまいました。
伊折・恩のダンスバトル
コンテスト終了後、恩は幽霊部員の伊折をダンス部に引き戻すためにダンスバトルを繰り広げます。
アニメの方では、恩ちゃんと伊折の決めポーズに合わせて、ダンス歴や得意分野などが画面にアレンジされてかっこよかったです。
ダンスシーンも今まで以上にかっこよく、恩ちゃんのポッピンダンスを見ることができて感動しました。
薄暗い部室の中で、スポットライトに照らされて踊る二人の本気のダンスは、ダンスバトルをよく知らなくても熱気が伝わってきました。
また、ワンダンスの8話は海外のアニメランキングで2位まで注目度がアップし、世界でもワンダンスが評価されていることがわかりました。
カボと恩のダンスバトル
カボと恩のダンスバトルで使われる楽曲は、実はBillie Eilishの「bad guy」でした。
女性の吐息が印象的で、挑発的なで魅惑的な雰囲気の曲ですが、アニメで使用するには歌詞が少し刺激的すぎるなとも感じます。
アニメ「ワンダンス」では、アニメで使用するために新しくダンスミュージックを作ったり、著作権の許可がおりたダンスミュージックは作中で使用できるみたいです。
実際にカボと恩ちゃんのダンスバトルで使用された曲は、Black boboiの「Red Mind」でした。
black boboi は、海外のアーティストの名前かと思いましたが、日本のエレクトロユニットで女性三人組で楽曲を作っています。
「私は血の通った幽霊」と歌うこの曲は、カボがダンスバトルを通して覚醒していく様子と重なっていきます。
また、カボから良いダンスを引き出そうとする、魔性に溢れた恩ちゃんのダンスにも、この曲は合っていたのではと思います。
高校対応ダンスバトルから目が離せない
高校対応ダンスバトルでは、ブレイキンやポッピンなど、オールジャンルのダンスバトルになります。
そのため、いろいろなタイプのダンスをみることができ、目を離せない展開になっています。
前半では無表情すぎた湾田の顔も、以前よりも表情がついて見やすくなり、伊折のハウスダンスもカッコ良すぎて痺れました。
残念ながら、アニメでは壁とカボのダンスまでしか放送されないそうですが、この後ブレイキンダンスバトルなどもやるのでぜひ続編を作ってほしいと思っています。
さいごに
アニメ【ワンダンス】についてまとめてきましたがいかがだったでしょうか。
プロのダンサーを使ったモーションキャプチャーは、最初は受け入れられにくかったですが、回を重ねるごとに良い方向に改善されていってよかったです。
配信がディズニープラスのみなのが残念ですが、今後Netflixやアマプラなどで配信されることを願っています。
ご興味があったらアニメ【ワンダンス】をぜひ視聴して見てくださいね。
最後まで読んでくれてありがとうございました。


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