1月は映画館に行ってまでみたいと思う作品がなく、寒いので家でネトフリを視聴していたのですが、Netflixのドキュメンタリーが非常に見応えがあることに気付きました。
その中でも一際目を引いたのは、映画【IT】のモデルになった、ジョン・ゲイシーのドキュメンタリーでした。
殺人ピエロとして有名なジョン・ゲイシーですが、彼の視点でドキュメンタリーが展開されるわけではなく、最後の被害者であるロブ・ピーストが失踪した日から始まるのが新鮮でした。
Netflixのドキュメンタリー「殺人鬼との対談:ジョン・ウェイン・ゲイシーの場合」では、題名通りジョンに関わった人達からのインタビューで構成されています。
第三者目線で語られるジョンは、想像以上に狡猾で冷酷で、被害者への謝罪の意思が感じられず恐ろしさを感じました。
特に警察官達の捜査は、何日もジョンの動向を監視するため張り込みを続けたり、綿密な聞き込みや調査を重ねて、見事ジョン・ゲイシーの家宅捜査に漕ぎ着けました。
ロブ・ピーストの失踪
15歳のロブは、体操選手を目指しハイキングや写真撮影が好きで、カメラと車を買うために薬局でアルバイトをしていました。
1978年12月11日、その日シカゴはひどい雪だったが、ロブは店の外で中年の男性と話すといって出ていき、母親の誕生日であるにもかかわらず店にも家にも帰って来なかったそうです。
警察の捜索
ロブの両親は、ロブがいなくなったことに驚き取り乱し、夜寒い中彼を探しに一晩中で歩いたそうです。
警察は依頼を受けて、薬局の来客者リストをチェックすると、そこには性犯罪歴のあるジョンの名前がありました。
24時間の張り込みを続け、自宅で聞き込みを行い、家の中に腐敗臭が漂っていることに気付きました。
麻薬所持で2回目の捜査令状をだした警察は、ジョンの自宅を掘り起こすと、床下には29体もの死体が埋められており、現在でも身元がわからない遺体があると言われています。
ロブは、もうジョンの家には埋められる場所がなく、その遺体は川に捨てられ春になってやっと両親のもとに戻ってきたそうです。
ロブの両親の気持ちを思うと、いたたまれない気持ちでいっぱいになりました。
水で膨れ上がったロブの遺体は、きっと生前の生き生きとした姿から変わり果てていたと思います。
日常的に行われていた目を背けたくなる行為
ジョン・ゲイシーは、わざわざ警察官の格好をし、夜に出歩いている少年たちに声をかけ自宅に連れ込んでいたことがわかりました。
ロブを拉致した日、ひどい雪が降っていたそうですが、そんな日までも犯罪をしようとは普通の人なら思わないはずです。
少年を拉致し無理やり性行為を行うことは、ジョン・ゲイシーには特段悪いことと感じておらず、習慣として行われていたように感じられます。
ロブを殺している最中、電話が鳴ったそうですが、ジョンは普通に電話に出たそうで、戻ってきたらロブが事切れていたのに気付き、もののようにベットからおろしたそうです。
ジョン・ゲイシーは拉致した少年たちのことを、人間以下の存在として扱っていたことに憤りを感じ、無惨に殺されてしまった少年たちの無念さを思うと目頭が熱くなりました。
いつでもどこでもイニシアチブを握ぎる
ジョン・ゲイシーの経歴を見てみると、これほど輝かしい経歴を辿れる人はなかなかいないのではと思います。
1964年には結婚して二人の子供に恵まれ、青年会議所では優秀な成績を残し、会長までも抜擢されるようになりました。
さらに民主党の知事にも立候補し、選挙でも活躍しています。
刑務所にいたときでさえも、食事係を率先してこなし、囚人の食事を管理することで、他の囚人が自分に逆らえないようにしていました。
出所後はシカゴに移り住み、塗装会社を立ち上げ、定期的にバーベキューパーティーを開き、権力者とのパイプを常に確保し資産を築き上げていきました。
このように成功している人物が、まさか裏では何人もの少年の命を奪っていることなど想像ができないと思います。
相手の反応を観察する
学生の頃にジョン・ゲイシーの家に泊まった、スティーブ・ネマーズは、彼と地下室でビリヤードをしていたそうです。
ジョンは、少しづつスティーブに性的な話題をふっていき、相手がどれくらい同性愛に興味があるか反応を探っていきました。
スティーブはそのような行為にはっきりとNOを突きつけましたが、それならポルノ映画を見るのはどうだろうとスティーブを誘い、彼の背後で銃を向けてきました。
泣いているスティーブを見て笑ったジョンは、もう寝るようにとスティーブをベットに寝かせ、安心して寝ているところにもう一度やってきて今度はナイフで彼を脅しました。
標的に段階的に恐怖を与え、安心したところでまた恐怖を与えてきて、さらに怯えている様子を見て楽しんで観察されるなんて地獄をみるような怖さです。
ジョン・ゲイシーは良くも悪くも、人を思うように操る能力に長けていたのだと思います。
出会ったらすぐに逃げるべきサイコキラー
ジョン・ゲイシーをモデルにした、映画【IT】では少年たちが怪物に立ち向かっていきますが、実際にサイコキラーに出会ってしまったら、すぐに逃げるべきだと思います。
戦ってどうにかなる相手ではありませんし、人を恐怖で支配するやり方や、狡猾に殺す方法などを全て分かり切っているサイコキラーだからです。
自分の身内が、もしもジョン・ゲイシーのようなサイコキラーに連れて行かれたらと思うと恐ろしくてたまりません。
さいごに
ジョン・ゲイシーの事件は、ピエロの風貌や彼の心理状態などが、メディアで多く取り上げられますが、実際に襲われた被害者の立場からしたらたまったものではありません。
襲われた少年は素行の悪い少年も、特に罪のない少年もいましたが、ジョンは彼らを殺したことに特に意味はないといい、落雷にあったようなものだと言い放ちました。
彼は、死ぬ間際に「クソッタレ」といったそうですが、少しでも自分の行いを顧みることができたのでしょうか。
興味が湧きましたが、ぜひネットフリックスでドキュメンタリーを視聴することをおすすめいたします。
最後まで読んでくれてありがとうございました。


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