【ザ・ウォッチャーズ】ホラーじゃなくてお伽話としてみると面白い作品 ※一部ネタバレあり

【ザ・ウォッチャーズ】ホラーじゃなくてお伽話としてみると面白い作品 ※一部ネタバレあり 2024年映画

2024年6月21日、【シックスセンス】などでお馴染みのN・シャマラン監督の娘、イシャナ・N・シャマランの初監督作【ザ・ウォッチャーズ】が公開されました。

N・シャマラン監督も共同で制作された本作は、【IT】や【アナベル】などを輩出してきたワーナーブラザーズから提供されました。

今回初めて、プレミアム試写会に招待されて、上映前に拝見させてもらえると言う貴重な機会をいただいたのですが、ゲストのクロちゃんが会場を盛り上げてくれて楽しかったです。

【ザ・ウォッチャーズ】本編も、完成度が高く初めから終わりまでドキドキさせられて、最後はあっと驚く事実が発覚し驚きました。

本記事では、【ザ・ウォッチャーズ】のあらすじや見どころ、試写会や本編の感想についてまとめてみました。

【ザ・ウォッチャーズ】のあらすじ

主人公のミナは、ペットショップで働いており、勤務態度はあまりほめられたものではなく、夜な夜な変装して遊び歩いていました。

そんな時、店長から希少なインコを配達して欲しいと頼まれ、ナビの指示通り深く長い森を抜けようとしました。

しかし森の中に入ると、ナビやスマホの電波が急に届かなくなり、さらに車のエンジンも掛からなくなってしまいました。

仕方なく車を降りて、インコのダーウィンを連れて助けを呼ぼうとするミナでしたが、少し目を離した隙に車までも森の闇の中へきえてしまいました。

あたりもだんだんと暗くなり、黒い鳥の群れがミナの頭上すれすれを飛んでいきます。

「助かりたかったら来なさい!」という声に導かれ、ミナはガラス張りの部屋に避難することになりました。

部屋にはミナの他に三人の男女がいて、長い間この森の中に閉じ込められており、夜は監視者達に襲われないよう部屋に避難していることがわかりました。

部屋の中からは、監視者の姿を確認することはできませんが、監視者達には背を向けることは許されず常に見られている状態にミナは息苦しさを感じ始めました。

そして、禁忌とされている森に点在する深い穴に入ってみることを決意するミナですが…。

ホラーじゃなくて御伽話のようなストーリー

ミナが森の中のルールを破り、深い穴にロープで降りていくと、そこには古いおもちゃや新聞など昔誰かが置いてきた人間の使ってきたものが泥壁に埋め込まれていました。

暗い穴の中にはどんなに恐ろしいものがあるのかと緊張していましたが、私たちが今まで親しんできた古びた日用品を見た時、なんだか言い表せないようなワクワク感を感じました。

【ザ・ウォッチャーズ】は、予告をみるとまるでホラー映画のように演出されていますが、実際に視聴してみるとお伽話のような映画でした。

鳥と一緒に森の中に迷い込むところは、まるで「青い鳥」の物語のようで、地下に降りていく場面はアリス・イン・ワンダーランドのような冒険心が溢れる感情が湧き上がりました。

そのため、思っていたよりかは怖い演出は少なく、血が流れたり気持ち悪いシーンはあまりなかったです。

最後までお伽話のような雰囲気を壊さないまま、物語が進んで終わって行ったと思います。

伏線が張り巡らされている

序盤から、このようなシーンは意味あるのかなという場面が多く、特にキアラとダニエルが踊り出したのは本当に唐突でなぜだろうと思いました。

しかし、最後のオチを見てみると、それは必要不可欠な演出であることがわかります。

またガラス張りの監視部屋には、1本の古びたDVDがありますが、内容はなんともくだらない内容で下品な恋愛リアリティーショーでした。

なぜ監視部屋には、このDVDしか置いていないのか、ずっと不思議に思っていましたが、監視者がより人間を知りたいからだと考えると後から納得させられました。

24歳にしては良いシーンを作ると思う

ミナは、子供の頃に交通事故にあってしまうという辛い経験をしています。

その際に、母親は亡くなってしまい、双子の妹は怪我を負ってミナの名前を呼んでいるシーンがありました。

しかし、ミナは妹の訴えが耳に入っており、車が横転するにも関わらず、車と反対の方向に向かって白線にそってひたすら歩いていました。

人道的に外れていて、ミナにとって人生の汚点になるような出来事でしたが、どこか神秘的で胸を締め付けてきて良いシーンだなと感じました。

初監督のイサナ・N・シャマラン監督は、まだ24歳という若さですが、このようなシーンに挑戦できるのはすごいなと感心しました。

評価は分かれる

個人的には、【ザ・ウォッチャーズ】は最初から最後まで楽しめましたが、ネットでの評価は低評価と高評価がわかれているところがあります。

特に、N・シャマラン監督の【シックスセンス】以降の作品の悪い部分が露呈しているようなのですが、【シックスセンス】以外の監督の作品を観たことがないのでなんとも言えませんでした。

また、監督の経験不足のせいなのか、脚本に粗が目立ち、そこを父親のN・シャマランが補正している部分があったかもしれないです。

そして、前述した通りホラーというよりもお伽話なストーリーなので、ホラーを見たいと思っていた人に肩透かしを喰らうことになるのは間違い無いでしょう。

さいごに

【ザ・ウォッチャーズ】のみどころや感想について触れてきましたがいかがだったでしょうか。

オチのネタバレは厳禁な映画なので、良さを伝えるの難しかったですが、映画館での鑑賞をおすすめしたい作品です。

SNS上では、さまざまな評価が書かれていますが、なるべく事前情報なしで鑑賞して欲しい作品です。

最後まで読んでくれてありがとうございました。

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