2025年8月1日に公開された「星つなぎのエリオ」は、アメリカでは6月20日に公開されており、専門家からの評価は良いのですが興行収入は低迷しているようです。
アメリカでは同時期に【28年後】や実写版【ヒックとドラゴン】などの人気作の上映があり、日本でも【鬼滅の刃】
が来場者数をごっそり独占している時期に公開となりました。
公開日に、小学生の娘と年長で知的障害のある息子と来館しましたが、子供達は楽しかったと喜んでいました。
映画の後半では啜り泣く人もおり、子どもにも楽しめて笑って泣ける良い映画なので、こんなに評価が低いのはイマイチ納得できませんでした。
本記事では、【星つなぎのエリオ】の良かった点と悪かった点をまとめてみました。
ディズニーは既存の人気作の実写版は、広告費をかけて宣伝しますが、【星つなぎのエリオ】に関してはあまり宣伝を頻繁に行わなかったそうです。
また、ピクサーはこれまで良作ばかりを輩出してきたので、観客が求めるレベルが年々上がっているように感じます。
星つなぎのエリオのあらすじ
両親を亡くしたエリオは、叔母のオルガのもとに引き取られましたが、孤独を常に感じて心を閉ざしてしまっていました。
オルガはエリオを引き取ったことで、宇宙飛行士としてのキャリアを諦めざるを得なくなり、エリオはそれを分かっていて自分が必要とされていないように感じていました。
しかし、宇宙人の存在を知ったエリオは、地球外生命体に自分をさらってもらえるように無線を学び、海岸で交信を試みるようになり、周りからはちょっと変だと思われるようになりました。
また友達ができそうな機会があっても、嘘を言ったり見栄をはったりして、常に孤立した状態になってしまっていました。
ある日オルガが働く米軍基地で、正体不明の信号を受信し、偶然その場に居合わせたエリオは勝手に信号に応答してしまいました。
夢にまで見た宇宙にやってきたエリオは、地球の権力者だと認知されコミュニバースで手厚い歓迎を受けましたが、そこに侵略者グライゴンがやってきました。
グライゴンの存在を恐れたコミュニバースの幹部達は、解散し撤退しようとしましたが、地球に戻りたくないエリオはグライゴンと交渉すると口にしてしまいます。
果たしてエリオは宇宙の平和を守ることができるのでしょうか。
主人公エリオのキャラクターについて
主人公のエリオは天涯孤独の身となり、自分を愛し理解してくれる両親が早くいなくなってしまったせいか、社交性が乏しく時には自分を大きく見せるために嘘をついたりします。
そのため、エリオに魅力を感じない、嘘をついているのに特に反省することなく物語が進んでしまうことに納得がいかないという人も多かったです。
ディズニーキャラクターにしては、問題のあるキャラクターだけど、こんな主人公で子供達は受け入れられることができるのだろうかと言う声もあったので、小学生の娘にエリオについて聞いてみました。
子どもの視点からみたエリオ
小学生の娘の視点からみたエリオは、大人が考えているよりもずっと受け入れやすい人物であることがわかりました。
娘は、エリオのことを「10点中7点好き」と言ってくれました。
どうしてそう思うの?と聞くと、いろんなことができてしまうから、見ていて飽きなかった、楽しかったと話していました。
大人にとってちょっと問題のある性格のエリオも、子どもにとっては親近感を覚えやすかったらしく、そんなエリオが宇宙を大冒険するのが楽しかったみたいです。
個人的にエリオに親しみを持てた
個人的には、ディズニーらしくないエリオのキャラクターにとても親しみを持てました。
独自のエリオ語を話してみたり、現実の人間関係を放棄し宇宙に魅せられているのが、こういう痛い子好きだなぁと思ってしまいました。
また、エリオを育てているオルガが全くエリオを理解できずに悩んでいる様子が、息子の子育てに四苦八苦している自分と似ていて共感が持てました。
母親にとって息子という存在は、血が繋がっているのにも関わらず、自分が思いもよらないことをやって見せたりするので、驚かされたり悩むことが多いように感じます。
エリオとオルガの関係は、分かりあえずすれ違いの連続で、上手く行っていない親子をよく描写できていると感じました。
癖のあるキャラクター達
ピクサーやディズニーでは、主人公から脇役までそれぞれ担当が決まっており、多くの人々に受け入れられる魅力的なキャラクターを作り出せるかがヒットの鍵になっています。
主人公のエリオは、先述しましたがとても人間味のあるキャラクターで、顔もあまり可愛いとは言えず、それであまり好きになれないという人も多いそうです。
また、脇役の子供達もいかにも悪ガキの顔立ちで、宇宙に行ってしまうと今度はよくわからないクリーチャーばかりになってしまいます。
さらに、エリオが仲良くなるグライゴンの息子グローゴンは、クマムシが大きくなったような体で口の中には鋭い歯が何本もあり、全くかわいくない見た目をしています。
しかし、声はドラマ【ライオンの隠れ家】で注目を集めた佐藤大空(たすく)さんが担当しており、無邪気で可愛らしい声をしています。
エリオ役の川原瑛都さんとぴったりと息があっており、二人の仲睦まじさや楽しそうな雰囲気がとても良かったと思います。
脇役のキャスティングも良い感じで、侵略者グライゴンの声は、松山ケンイチさんが担当しておりはまり役で良かったと思います。
コミュニバースの幹部であるクエスタは、沢城みゆきさんが担当しており、ウミウシのような見た目から鈴が鳴るような美声が聞こえてきて可愛かったです。
また子供たちは、ウゥゥゥがかわいいと話していました。
後半泣ける!劇場内に啜り泣きの声
映画が後半になるにつれて、劇場内では啜り泣く声が聞こえてきて、カール・セーガン博士の名言も心に沁みてじんわり感動させられました。
人間は孤独と常に隣り合わせですが、歩み寄り分かりあうことが大切なんだと感じました。
エリオは最初自分の世界だけを大切にし、他人に歩み寄ろうとしませんでしたが、グロードンと仲良くなることでオルガやグライゴンとの距離を縮めることができました。
子供はエリオや異星人とのやりとりの面白さに夢中になり、大人は少年の成長に感動させられ、どう考えても良作映画だと感じました。
さいごに
【星つなぎのエリオ】を鑑賞した感想や、良かった点や悪かった点についてまとめてきましたがいかがだったでしょうか。
興行収入が悪いからと言って、駄作だとは限らないと思うので、興味が湧いたらぜひ映画館で鑑賞することをおすすめいたします。
最初娘に【星つなぎのエリオ】を見に行こうと話したら「つまらなそうだから見たくない」と言われたのですが、鑑賞後は楽しかった!と言ってくれました。
知的障害のある息子も、眠らず最後まで集中して鑑賞してくれたので、ここまで子ども受けのいい映画に宣伝費を割いてくれないのか理解ができません。
【星つなぎのエリオ】は長い時間をかけて受け入れてもらえる作品であって欲しいと感じます。
最後まで読んんでくれてありがとうございました。


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