2026年3月27日、クリスマス・キャロルでお馴染みのチャールズ・ディケンズが自分の息子に語ったと言われるイエス・キリストの語り話をモチーフにした【キング・オブ・キングス】が日本で公開されました。
同時期に、ドラえもん映画やピクサー作品なども上映されていましたが、4月5日の復活祭に映画館を訪れると客席はそこそこ埋まっていました。
復活祭とは別名イースターと言い、イエス・キリストが復活されたことを祝う、キリスト教のクリスチャンにとって大切なお祭りなのです。
キリスト教徒の多い、アメリカと韓国で共同制作された【キング・オブ・キングス】は、昨年同様にイースターのある4月に韓国とアメリカで公開されたそうですが、8350万ドルという大ヒットを飛ばしたそうです。
また、監督は韓国にルーツを持つクリスチャンのソンホ・チャンと、【トレジャー・プラネット】や【プリンセスと魔法のキス】などの脚本を手がけたロブ・エドワーズと共同で脚本を製作したそうです。
新約聖書では、4人の預言者であるマタイとマルコとルカ、ヨハネなどがイエス・キリストについて語っていて、それぞれ別のエピソードを話していることがあります。
イエス・キリストに対する情報は膨大で、子供に語ろうと思うと難しくなったり退屈になってしまうこともあるのですが、【キング・オブ・キングス】は簡潔に子供にも分かりやすい構成になっていました。
知的障害のある6歳の息子は眠ってしまいましたが、8歳の娘は最後まで寝ないで見ることができました。
本記事では、【キング・オブ・キングス】を鑑賞した感想や、なぜ世界的に大ヒットしたのか考察していきます。
クリスチャンが人口の1%しかいない日本でも、ひっそりと上映が続いていて、一定割合で観客が入っているのだろうと思います。
【キング・オブ・キングス】について
イギリスの作家チャールズ・ディケンズは、代表作である、【クリスマス・キャロル】の朗読劇を演じていましたが、末っ子のウォルターが邪魔してきたことで劇はめちゃくちゃになってしまいました。
末っ子のウォールターは、最近アーサー王にハマっていて、舞台で王になったつもりでおもちゃの剣を振り回し大暴れしました。
チャールズは頭に来て、ウォルターを叱りますが「僕なんかいらないんでしょ」といウォルターの哀しげな表情を見てチャールズは少し言い過ぎたと反省しました。
妻のキャサリンの提案もあり、チャールズはこれまでどこにも世に出さなかった【キング・オブ・キングス】をウォルターに語ることにしました。
それは、どの王よりも偉大な王であるイエス・キリストの話でした。
チャールズ・ディケンズも完璧ではなかった
【キング・オブ・キングス】を鑑賞して意外だったのは、イギリスの著名な作家チャールズ・ディケンズが自身の代表作である【クリスマス・キャロル】のセリフをよく覚えていなかったことです。
そのため、息子のウォルターが劇を邪魔しなくとも劇の成功は危うかったかもしれません。
【クリスマス・キャロル】は、人々に施しを行う大切さと悔い改めの大事さを説く極めてキリスト教の教えが色濃く反映された作品ですが、チャールズはその小説の山場のセリフをど忘れしていました。
あとから考えてみたのですが、これは大人が何度もキリスト教の教えを学んでいたのにも関わらず、日々の生活の中でその重要さを忘れているという暗示なのかなと思いました。
欧米や欧州では、人口の7割の人々がキリスト教信者だと言われていますが、その教えをきっちりと守りま教会に足を運んでいるかと言われると全員がそうではないかもしれません。
また、監督のソンホ・チャンさんも一度教会を離れていた時期があったと話していました。
つまりこの【キング・オブ・キングス】という話は、イエス・キリストから心が離れていた大人が、息子にその話をすることで父親としての威厳を取り戻していくというお話なのだと思います。
ウォルターが口にした禁句
映画【キング・オブ・キングス】でチャールズに叱られたウォルターは、「僕なんかいらないんでしょ」と自分自身の存在を否定するような言葉を口にしてしまいました。
これは、キリスト教信者にとっては一番言ってはいけない禁句であることは間違いありません。
なぜなら、イエス・キリストは全人類を救うためにその命を捧げたからであり、その贖いに感謝しなくてはいけないからです。
そのため、キリスト教では自分で自分の命を殺めてしまう自殺などは、最大の禁忌になっています。
また神様は人が良い行いをする時も悪い行いをする時も、全て見て知っていらっしゃるので、神様を喜ばせ栄光を示す存在にならなければいけないと言われています。
チャールズは、ウォルターが神様に愛される尊い存在であることを、イエス・キリストの話をすることで思い出して欲しいと考えたのかもしれません。

イエス・キリストの話はいろいろな物語に似ている
たびたび聖書の話を子供に伝える時、こんなお話受けるのかなと不安な気持ちで語り出すことがありますが、意外にも子供にウケが良く「もっと話して!」と言われることもあります。
映画【キング・オブ・キングス】の中でも、ウォルターはもう寝た方がいいと言われても、まだ聞きたいとチャールズに寝なくても大丈夫だと懇願します。
よく考えると、イエス・キリストの話は2000年以上も何世代も繰り返し語り継がれ、AIが発達した現代でもなおその存在を信じている人がいるということはとてもすごいことだと思います。
また、前述しましたがイエス・キリストの話はアーサー王の物語の元の話になったと言われています。
ナルニア国物語や、指輪物語なども、イエス・キリストの話を子供にもわかりやすく伝えるために作られた物語だと言われています。
特に欧州や欧米では、聖書の話を引用したり派生した物語や映画が、ヒットを飛ばしていることも多いです。
ホラー映画なども、聖書の話がわかっていると楽しめる部分も多いので、新約聖書のイエス・キリストの話も知っているだけで楽しめる部分が増えると思います。

子供が苦難にあったときの助けになる
【キング・オブ・キングス】では、ウォルターが聖人ペテロのように海を歩こうとして落ちてしまうシーンがあります。
するとイエス・キリストがやってきて、ウォルターを海から引き上げてくれて、不思議な感動に包まれます。
親は子供のために、最大限時間とお金をかけいつでも手をかけてやりたい優しくしたい、健やかに思い悩むことなくまっすぐ成長して欲しいと思いながら育児をしています。
しかしながら、チャールズがウォルターを傷つけてしまったように、大人と言っても未熟な面が露呈して子供と上手く接することができないことがります。
しかし、イエス・キリストという人物がいてくれて、いつでもどんなことがあっても子供を守り愛している存在がいてくれるということは、子供にとって大きな助けになります。
親がどんなに頼りなくとも、神様やイエス様が子供と一緒にいてくれる、悪いことをしようとしてしまった時正しい道を選ぶ手助けをして欲しい、そんな願いを込めてこの話を語りついできたのです。
イエス・キリストは、子供をとても愛しておられて、天国は子供達のためにあると聖書の中でも話しています。
アメリカや韓国で【キング・オブ・キングス】が大ヒットした理由は、親が子供に見せてあげたいと家族揃って映画館に足を運んだためだったのかもしれません。

さいごに
映画【キング・オブ・キングス】がなぜヒットしたのか考察してきましたがいかがだったでしょうか。
キリスト教についてよく知らないという人にも、分かりやすい映画になっていますので、興味がありましたらぜひ映画館に足を運んでみてくださいね。
イースターを過ぎてしまいましたが、1日1回上映している映画館も、まだまだあるかもしれません。
最後まで読んでくれてありがとうございました。


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