2026年7月31日、毎年家族で楽しみにしているクレヨンしんちゃんの映画を見にいきました。
今年のクレヨンしんちゃんは、しんちゃんたちが妖怪の町に行くという話で、日常を離れて妖怪の世界を探検するなんて楽しそうだなと思いわくわくしていました。
入場特典は、ぷにぷにのお尻がついたしんちゃんのシールで、子供たちは映画が始まる前も終わった後も、ずっとシールをこねくりまわしていました。
本編では沢山の妖怪たちが現れ、娘は狐の妖怪であるやこちゃんが可愛かったと話していましたが、物語が進むにつれこの展開は千と千尋の神隠しに少し似ているなと思いました。
しかし、子供たちはあまりそこら辺は気にしている様子がなく、楽しかったーと言って劇場を出てきました。
映画クレヨンちゃん【危々怪々!おらの妖怪バケーション】は、クレしん映画にしてはギャグは控えめで、ストーリー性を重視しているように感じますが、過去作のように涙を誘うような展開はありませんでした。
そのため、SNSでもはっきりとしない感想が多く、話題に上がってこないちょっと寂しい映画になってしまったように感じます。
映画クレヨンちゃん【危々怪々!おらの妖怪バケーション】のあらすじ
しんのすけ達は、夏休みを利用してひろしの実家である秋田に帰郷することになりました。
世間では、日本各地で妖怪のような目撃譚がSNSやニュースで報じられていたが、ひろしの父親の銀の介も子供の頃は妖怪と遊んだものだとしんちゃんに話してくれました。
その夜しんのすけ達はいつものように眠りにつきましたが、起きてみると部屋中に「おばけーしょん村」のチラシが壁にも床にも貼られていました。
ちょこび食べ放題の宣伝文句に釣られて、野原家一同は「おばけーしょん村」にやってきました。
妖怪達は、野原家を手厚くもてなしますが、そのなかの一人であるたぬきのまめ太は、実はしんちゃんに助けられたことがあってそのお礼をずっと言いたかったと打ち明けてくれました。
すると、突然カッパの大群がやってきて、ひろしとみさえのお尻をを大きなハリセンでパンと叩き上げました。
叩かれた衝撃でひろしとみさえのお尻から、ピンク色の尻子玉というものがポン!と出てきて、二人はなんと妖怪になってしまいました。
しんのすけは妖怪達の知恵袋であるやこの指示に従って、妖怪村の中心部にいき、二人の尻子玉を取り戻し人間に戻ろうとしますが…。
妖怪村の入り口の石
野原家がチラシの地図を頼りに森の中に入って行った時、顔が彫られている大きな彫像を見つけ、そこから「おばけーしょん村」に入り込みました。
不思議の国の入り口に、なんともいけない不気味な像が置いてあるアニメと言えば、千と千尋の神隠しを思い浮かべますが、その像にあまりにも似ていて驚いてしまいました。

しかし、千と千尋の神隠しもすでに公開されて20年以上の月日が経っており、令和の子供達にとってはそこまで既視感を感じている様子はありませんでした。
このように一つ別の映画と似ている点が見つかってしまうと、物語の展開自体が似通っている気がしてきてしまい前半はずっとモヤモヤさせられました。
例えば、主人公の両親が妖怪に変えられてしまうことなども、千と千尋の神隠しで両親が豚に変えられた展開とよく似ているなと感じました。
そして、妖怪になってしまった両親を見捨てるわけにも行かず、しんちゃんとひまわりはおばけーしょん村に残って奮闘することになります。
さらに、尻子玉を抜かれて人間の魂のようなものを抜かれてしまったひろしとみさえは、しんちゃんのことをだんだん忘れて行ってしまいます。
大切な人が自分を忘れてしまうという展開は、千と千尋の神隠しでもありましたし、過去のクレしん映画である「嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲!」でも見られました。
しかし、どうせしんちゃん映画なんだから後からどうにかなるだろうと思ってしまって全然悲しくなりませんでした。
また、「嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲!」では自分の靴下の匂いを嗅いで、家族を持つまでのひろしの記憶が走馬灯のように蘇りどうしようもなくメランコリックな気持ちになりますが、【危々怪々!おらの妖怪バケーション】ではそのような場面はありませんでした。
つまり、他の映画でもよく使われる王道なストーリーラインをなぞっていますが、観客の心を打つ引き金になる場面を挿入し忘れてしまったように感じました。
やこちゃんはかわいいのだが…
映画を鑑賞した後、必ず子供達に感想をきくのですが、今回のくれしん映画は「やこちゃんがかわいかった!」という感想をもらうことができました。
やこは狐の妖怪で、持っているうちわを使って大風をおこすことができ、長く生きている妖怪なので村の知恵袋的な存在になっている小さいながらも頼れる妖怪の女の子でした。

映画クレヨンちゃん【危々怪々!おらの妖怪バケーション】では、やこが風を使うシーンや強風が起こるシーンがよく出てくるのですが、風の描写がとても上手くて子供向け映画に思えませんでした。
そのため、やこのビジュアルが良いことと、使う風の魔法の迫力とインパクトが大きかったため、やこのキャラクター性はとても輝いていました。
しかし、やこ役の伊藤沙莉さんがアニメの吹き替えに慣れてないにも関わらず、セリフは意外と多かったため喋るたびに物語の雰囲気に入り込めないのが残念でした。
クレヨンしんちゃんの映画は、特別出演の声優に思いっきりセリフを振ってしまうのが、いつも大丈夫かなと思って見てしまいます。
あんまり注目されていない
毎年しんちゃん映画の感想が、公開日になるとXなどでポストされていましたが、今年はポストをあまりみかけませんでした。
ちいかわの公開日とかぶってしまったこともあり、しんちゃん映画の方に注目する人が少なかったのかもしれません。
また、話の内容は特にひねりもなく、むしろ千と千尋の神隠しに似ているので面白いよ!と自信を持ってオススメできないところがありました。
ヒロインのやこはかわいいですが、突出してかわいい訳ではないですし、妖怪になった姿も際立った特徴がなかったことが残念です。
そのため大人にとっては退屈に思える映画だったかもしれません。
しかし、公開初日に劇場に行った時は、ほぼ満席状態で子供もたくさん見にきていました。
子供に言われて仕方なく付き添うならいいですが、大人がワクワクして見にくる映画ではないと思います。
さいごに
映画クレヨンちゃん【危々怪々!おらの妖怪バケーション】の感想をまとめてきましたがいかがだったでしょうか。
ここ最近、大人がクレしん映画を見にいき、批評することが多かったと思いますが、ようやくクレしん映画が子供のものだと分かってきたのか映画館にわざわざ行かなくなってきたのかもしれません。
クレしん映画は、批判したり絶賛するために観に行くものではなく、子供達が心から楽しいと思える映画であってほしいと思います。
最後まで読んでくれてありがとうございました。


コメント