【陰陽師0】を鑑賞してきた感想は?入場特典に惹かれて観てみたけど衣装や小物が安っぽい!

【陰陽師0】をみてきた感想は?衣装や小物が酷すぎる! 2024年映画

2024年4月19日に公開された【陰陽師0】は、入場特典が漫画家のCLAMPさんのポストカードだったので、なんとなく夫と一緒に観に行きました。

上映時間は2時間程度で、序盤はとても面白いのですが、後半に進むにつれて物語に入りにくくなってうとうとしてしまいました。

そして、【陰陽師0】について事前情報を全く知らなかった夫の、鑑賞後の一言が衝撃的でした。

「ねえ、この映画って日本の映画だよね?」と聞いてきたのです。

確かに、夫がそう言うのも納得がいくのです、なぜなら女性が平安時代であるにも関わらず十二単を着ていなかったからです。

前半はそれなりに時代にあった道具を使っていたのですが、衝撃的だったのが、二人が酒盛りをしている時に使っていたのが量産型のガラスでした。

本記事では、映画【陰陽師0】を鑑賞してきて、夫婦で話した良かったところ悪かったところをまとめてみました。

おそらく予算が少なかったと思われる本作ですが、俳優陣の演技は日本映画にしては良い方で、山崎賢人さん演じる安倍晴明と染谷将太さんが演じる源博雅の掛け合いが楽しかったです。

陰陽師0について

【陰陽師0】は、夢枕獏さんの小説『陰陽師』をもとに、佐藤嗣麻子さんが監督製作されました。

今まで明かされてこなかった、安倍晴明の学生時代にスポットライトがあてられており、陰陽師達の学校である陰陽寮での生活も垣間見ることができます。

呪術の天才と言われる安倍晴明は、他の学生とは一線を画し、変わり者と評されいつも孤立していました。

しかし、晴明の評判を聞いた醍醐天皇の孫である源博雅から、従兄弟で伊勢の斎宮である徽子を救って欲しいと依頼を受けます。

博雅は、徽子の呪いを払ってほしいといいますが、晴明はこの世には呪いなどはないと言います。

陰陽師0の入場特典は、CLAMP描き下ろしのオリジナルポストカード!
陰陽師0の入場特典は、CLAMP描き下ろしのオリジナルポストカード!

前半は良かった

【陰陽師0】の冒頭は、あの人気声優である津田健次郎さんのナレーションから始まり、平安時代の都を豪華な鳥(朱雀?)と一緒に飛び回るような映像から始まります。

また、あまり一般的には知られていない、陰陽師の階級や学習の様子なども細かく説明されていて感心しました。

【陰陽師0】の呪術監修は、呪術や民俗学の専門家である加門七海さんが担当しており、陰陽師の呪文を使用するなどよりリアリティがある陰陽師をみることができます。

山崎賢人と染谷将太が良い!!

夫婦共に口を揃えて好評だったのが、山崎賢人さんの安倍晴明と染谷将太さんの源博雅との関係がとてもよかったということです。

山崎賢人さんの安倍晴明は、背筋が伸びており涼しげな目線で、ドキッとさせられる魅力がありました。

対して染谷将太さんの源博雅は、そんな晴明と素直に向き合い、嘘をつかずに信用できる人柄で、癒されるキャラクターでした。

博雅と接しているうちに、人との距離を常に測っている清明の表情が緩み、笑顔が増え打ち解けていくのがとてもよかったです。

VFXがすごい!

【陰陽師0】のVFXは、今年アカデミー賞視覚効果賞を獲得した【ゴジラ-1.0】を制作した白組が担当しています。

そのため、都の美しさは目を見張るほど美しく、光る龍や火に包まれた人間などは迫力がありました。

音と迫力のあるVFXは、映画館で鑑賞すると本物感が強く、何度も鑑賞していてビクッと驚かされました。

まるで浮いているかのような陰陽寮にある球体
引用:https://www.fashion-press.net/news/110967

女性の着物に違和感を感じる

前半は【陰陽師0】を楽しく拝見していましたが、中盤に差し掛かると、ある人物の登場で違和感を感じてしまいました。

それは、源博雅の従兄弟で伊勢の斎宮(女王)である徽子(よしこ)が登場したところからでした。

【陰陽師0】では、平安時代に女性が着用していた十二単を、女王という立場である徽子が着ていなかったことに驚きを隠せませんでした。

一般的に大河ドラマなどでは、襟が組み合わさった着物を羽織っていることが多いですが、【陰陽師0】ではまるでチュマチョゴリのような胸からストンと落ちたような袴を着用しているのです。

しかも、この着物は羽織がないと、角度によっては肩が顕になり、まるで裸のように見えてびっくりするほど下品でした。

徽子(よしこ)の着物に袖はない。胸元が見えてしまいつくり
引用:https://www.fashion-press.net/news/110967

装苑の公式サイトでは、衣装デザインを担当した伊藤佐智子さんのインタビュー記事を拝読すると、実は平安時代中期の位の高い女性は露出度が高かったそうです。

そのため、監督の佐藤嗣麻子さんは徽子の着物をより肌を見せるように変更したそうです。

しかし、佐藤さんのデザイン画には徽子の着物にも襟があり、基本的な平安時代の着物を再現していたのに全く違うものにしてしまうのはどうなのでしょうか。

徽子(よしこ)の衣装のデザイン画には襟がある!
引用:装苑公式サイトhttps://soen.tokyo/fashion/feature/ishou240419/

もしも着物を着崩したいようでしたら、江戸時代の花魁のように肩やうなじや胸元を、襟の下から覗かせるような作りでも良かったと感じます。

また、女王である徽子も、帝の側室の女達も、橘泰家母親も同じ色違いの同じ着物を着用していることに折り合いがつきません。

そして、帝の前で側室の女性達が正装である十二単を着用していないのは問題はないのでしょうか。

帝のお気に入りの女性達にも関わらず、着物の生地は非常に安っぽく、打衣はカーテンを二枚に折っているかのような布を、着物の下にぽんと置いているだけで苦笑してしまいました。

装苑公式サイト(https://soen.tokyo/fashion/feature/ishou240419/)では、衣装の生地などにもこだわりをもって作られているのが分かりますが、映画の中ではその良さが伝わっていないように感じます。

また、【陰陽師0】の女性達は、徽子を始め自分の感情をオープンにする人が多く、「人前に顔を出すことが禁止されていた女性が、男性に対してこのように感情をぶつけてくるのかな…」と感じました。

しかし、夫はその素直な感情表現に好感を持てたらしく、徽子を演じる奈緒さんの演技が良かったと話していました。

酒盛りのグラスがどう考えても現代の量産型グラス

安倍晴明と源博雅が酒盛りをしている様子
引用:https://www.fashion-press.net/news/110967

一つ世界観を壊す表現が出てくると、もう映画に集中することが難しくなってしまいました。

酒豪だったと言われる源博雅は、晴明と酒を酌み交わすシーンがあるのですが、なんと二人が手にしていたのは現代にもありそうな色付きのグラスであったことに頭を抱えてしまいました。

ガラスは縄文時代から作られているものなので、もちろん平安時代にも使われていたと推測されます。

しかし、このような量産型のグラスだと、あまりにも現代感がありすぎて一気に現実に引き戻されてしまいました。

昔から大河ドラマなどでは、平安時代の人々はお猪口や瀬戸物などの容器を使っていた印象が、日本人の固定観念に深く結びついているように感じます。

【陰陽師0】では、そのような平安時代のテンプレをわざわざ外してきたのが不思議でなりません。

しかも、飲んでいるお酒がなんだか白くて、まるで韓国のお酒であるマッコリのように見えて仕方がないのです。

日本酒を酌み交わすのでは、絵にならなかったのでしょうか。

後半の展開が複雑

後半になると、【陰陽師0】の展開のテンポは非常にゆっくりになるのにも関わらず、場面が急に変わったりするので映画に没入しづらくなりました。

私も夫も、船を漕ぎ出してしまい、少し眠ってしまう場面もありました。

攻殻機動隊やマトリックスのような、意識の世界に入りこんだ晴明達は、いきなりものすごい運動神経を発揮したり龍を召喚して戦い出したりします。

なんで突然そうなってしまったんだという困惑と、戦闘シーンを見たかったという喜びもあったのですが、イマイチ煮え切らない展開に夫婦共にあれはなんだったんだろうと後から話し合いました。

さいごに

【陰陽師0】は、良くも悪くも女性が制作していることから、場面作りが美しいのですが、脚本は荒く基本的な平安時代の決まり事をあえて破っているようにかんじました。

おそらく映画作りの際に、予算が充分に確保することができなくて、女性の十二単が用意できなかったんだと思います。

しかし、陰陽師0の主役は安倍晴明と源博雅なので、例えば女性は御簾を通して話し合ったりすれば、ここまで衣装の雑さは気にならなかったかもしれません。

劇場はほぼ満員状態でしたが、後半になると席を途中で立つ人が多かったように感じます。

興味があったら劇場で鑑賞してみると良いですが、Netflixの陰陽師の方が見応えがあったと感じます。

最後まで読んでくれてありがとうございました。

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