2023年7月14日に、ジブリの最新映画「君たちはどう生きるか」が公開されます。
しかし、本作は公開日1ヶ月前になっても、本作の情報については一切公開されていません。
そのため、Youtubeやテレビで予告編なども放送されておらず、あらすじやキャラクター設定について何もわからない状態です。
本作についてたった一つわかっていることは、吉野源三郎さんが書いた同名の小説「君たちはどう生きるか」を読んでインスピレーションを得たファンタジーアニメだということだけです。
そのため、大急ぎで図書館で「君たちはどう生きるか」を借りてきて読んでみました。
本記事では、小説「君たちはどう生きるか」を読了後、同名であるジブリ最新映画がどのようなファンタジーアニメになるのかを予想してみました。
小説「君たちはどう生きるか」は、経済や世の中の仕組みについて語っている場面が多いですが、いくつかのエピソードを読み解いていくと宮崎駿さんの描くファンタジーと合致していきました。
小説【君たちはどう生きるか】のあらすじ
吉田源三郎さんが執筆した「君たちはどう生きるか」は、1937年に日本小国民文庫という児童雑誌のうちの最終巻として発行されました。
軍国主義が勢力を強めていた時代で、すでに言論の自由が制限された中、未成年の教養を深めるために経済について詳しく書かれています。
父親を亡くしたばかりの主人公コペル君が、級友と友情を深めながら迷い戸惑い、叔父と手紙を交流しながら困難を解決する糸口を見つけていくという物語です。
戦争がまだ終戦を迎えていない日本が舞台で、ファンタジーとは程遠い世界ですが、叔父さんから宇宙の仕組みや人類の歴史を教えてもらうことでコペル君は世の中の仕組みを理解していきます。
映画【君たちはどう生きるか】のあらすじを予想!
最初に小説「君たちをどう生きるか」を読んだ時、この作品を読んでファンタジーを描こうと思う宮崎駿さんの頭の中は一体どうなっているのだろうと頭を悩ませました。
しかし、よく読んでみると同作は宮崎駿さんの好きなテーマが扱われており、そして今までのジブリと違ったアプローチを感じさせる展開が予想できました。
確実だろうと思われる点は、本作品の主人公が少年であることと、宮崎駿さんが強く意識をしている戦争が物語に密接に関わるということでした。
主人公は絶対に男の子
同名小説「君たちはどう生きるか」を読んで、ジブリの最新映画の主人公は少年であると確信しました。
これまでジブリ作品は、「魔女の宅急便」「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」など多くの小説を原作にアニメ化をしてきました。
これらの作品は、物語の流れや展開が全く違ったり、大きく改変がなされることが多かったです。
しかし、主人公の性別や年齢については、変更されることは一切ありませんでした。
なぜなら、主人公の設定や性別を変えてしまうと、せっかく原作から良いインスピレーションを得たのに物語の根幹の部分まで変わってしまうからだと思います。

小説「君たちはどう生きるか」では、コペル君という14歳の男の子が主人公になっており、アニメでも多少の改変はあると予想されますが主人公は思春期の少年である可能性が高いでしょう。

宮崎駿監督の作品は、女の子が主人公であることが多いですが、本作の主人公は「天空の城ラピュタ」のパズーや「もののけ姫」のアシタカ以来の十代の男の子になることでしょう。


ポスターの鳥について

アニメ「君たちはどう生きるか」で公開されているたった一つの情報は、この鳥のポスターだけで他の情報は予告編でさえ明らかになっていません。
しかし、本作は鳥(鷺)のキャラクターが出てくることだけは確実になりました。
鳥が出てくるようでしたら、アニメ「君たちはどう生きるか」では、ジブリが得意な滑空シーンや俯瞰風景などが描かれることになることでしょう。


特に小説「君たちはどう生きるか」では、物語の冒頭で主人公のコペル君と叔父さんが、銀座のデパートの屋上から人々の生活を眺めるところから始まります。
俯瞰風景が得意なジブリですので、街を空の上から眺めるシーンは必ず入ってくるのではと予想されます。
また、ジブリの考察で有名な岡田斗司夫さんは、木村拓哉さんが今回のジブリアニメの声優をするのではないかと仮説を立てられています。
もしかしたら、このポスターの鳥役を木村拓哉さんが演じる可能性もあるかもしれません。
宇宙や歴史をテーマにした空想ファンタジー?
そもそも小説「君たちはどう生きるのか」の主人公であるコペル君の名前の由来は、地動説を唱えたコペルニクスのような人になってほしいという思いから来ています。
そのため、今までジブリではテーマに挙げてこなかった、宇宙の話などを入れてきたら新しい試みになるのではと考えられます。
そして、物語の中で引用される人物としてナポレオンがあげられます。
ナポレオンの活躍とセットにされるのは、革命や戦争で、戦争については宮崎駿さんが扱ってきたアニメの中で多く描かれています。
そのため「ハウルの動く城」のように、異世界で戦争が繰り広げられていて、主人公が戦争に巻き込まれていくという展開もあるかもしれません。
または、戦時中の日本やフランスにタイムスリップするという物語などでも、面白いのではと考えたりもします。
あくまで予想でしかありませんが、CMをうたないからこそ公開までいろいろな想像ができて楽しいですね。
熱い友情物語があるかも!?
ジブリ映画は、恋愛要素が多い印象がありますが、本作ではもしかしたら熱い男の子同士の友情が描かれる可能性があります。
なぜなら、小説「君たちはどう生きるか」は友情が大きなテーマになっているからです。
物語の中では、友達が上級生たちに絡まれ暴力をふるう場面があるのですが、コペル君は友達を庇うことができませんでした。
それは、コペル君にとって一番辛かったことで、物語の中での一番の見せ場でもあります。
宮崎駿監督が、男性同士の友情をどのように描くか期待が高まりますね。
さいごに
映画「君たちはどう生きるか」の、あらすじやキャラクターについて予想してきましたがいかがだったでしょうか。
いつでもどこでも情報を引き出せる現代で、映画の情報を全く公開しない方法は、映画に相当な自信がなければできないことだと思います。
常に面白いアニメを制作してきたジブリが、今回どのような映画を作るのか本当に気になります。
7月14日には、必ず映画館に足を運ぼうと決めています。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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