これから春に入り、新しい人との出会いと別れを控え、中には引越しなどを考える人もいるのではないでしょうか。
昨年『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』で大ヒットを記録したアニメ制作会社イルミネーションですが、本年は渡り鳥達が主人公の【FLY!】が2024年3月15日に公開されました。
主人公のマックと奥さんのパム、好奇心旺盛な息子ダックス、末っ子で甘えっ子のグエンはニューイングランドの小さな池に住んでいました。
マックはこの池が大好きで、パムが他の場所にも住んでみたいと言っても、なかなか家から離れようとしません。
しかし、そんなカモ一家が移住を決意したからには、なにも起こらない訳はなくて…。
本記事では、実際に【FLY】をみてきた感想と、みどころやあらすじについてまとめてみました。
子供向けのアニメなので、内容は希薄なのかなと感じましたが、家族愛の大切さを訴える場面が多く描かれていました。
また、鳥達の飛翔する姿はとても美しく、鳥好きの人にはたまらないのではと感じます。
【FLY!】のあらすじ
マックは、少し臆病で慎重派な父親で、家族の安全を誰よりも考えており、子供達に外の世界に憧れを抱かないように夜な夜な外の世界の怖さを話して聞かせていました。
しかし、外国からやってきた渡り鳥達がマック達の池を訪れたことで、マックの息子であるダックスが「池の外の世界に行ってみたい!」とマックに言うようになります。
また、ダンおじさんのように、メタボで寂しい人生を送りたくないと感じたマックは、ここで一度旅に出ようと思い立ちます。
マックとパム、ダックスとグエン、そしてダンおじさんはジャマイカに向けて出発しますが、外の世界はやはり危険が多く家族はいろいろな困難に立ち向かいます。
カモ一家と空の旅を楽しめる!
劇場で【FLY!】を鑑賞して、一番感じたことは、とにかくカモ達が空を飛ぶシーンが美しかったです。
マック達が住む、ニューイングランドの山や空などの風景はとても気持ちよく、美しくて思わずうっとりさせられました。
飛翔する鳥達も、羽の一本一本が美しく、カモの飛び方とオウムの飛び方に個性があるなと感じました。
アニメ会社のイルミネーションは、【FLY! 】以外にもSONGでも動物がメインのキャラクターを描いているので、動物の描写が素晴らしいと感じました。
特に、マックとパムがお互い足を絡ませながら、ぐるぐると飛行するシーンは二人の愛の深さを感じました。
子供向けの映画なので、あからさまなラブシーンは描けないですが、子供もみれて愛の深さを感じるシーンを描けるのはすごいなと感じました。
また、チェイシングの場面がとても多いので、ドタバタ逃げ回ったりする展開は子供にも受け入れやすいと思います。
特に、マック達がNYの大都会を飛び回るシーンは迫力があり、ビルから急降下したときはまるでジェットコースターに乗っているようでした。
ギラギラとしたネオンが輝く看板を避けて、右へ左へ上へ下へ飛び回るマック達に、ハラハラドキドキさせられます。
個性豊かなキャラクター達
映画【FLY!】のキャラクター達は、皆個性豊かでそれぞれの役割をしっかりこなしていてよかったと感じます。
そして、物語が進むにつれて、皆の良い部分が少しずつ明るみになっていき、旅を通して成長していく姿が見えていく構造はシンプルでありながらも面白かったです。
マックは、慎重でありながらも誰よりも愛情深く、身を挺して子供達を守る姿は勇敢な父親でした。
パムは、頭の回転が早く、度胸もありマックを力強く支えているのが印象的でした。
子供達である、ダックスとグエンは子供達が共感できそうなキャラクターで、ダックスの「とにかくやってみたい!挑戦したい!」となんでもやってみるところは魅力的でした。
末っ子のグエンの、お願いをするときの顔はとっても潰れていてかわいいし、いつでもダンおじさんや家族に気を遣うさりげない優しさに胸を撃たれた人も多いのではないでしょうか。
豪華な声優陣
映画【FLY!】の吹き替え版は、皆とても演技が上手でキャラクターに合った話し方をしていてとてもよかったです。
主人公のカモ一家は、堺雅人さんや麻生久美子さんなどの大物俳優を起用し、息子のダックスは昨年話題に上がった映画『怪物』に出演した黒川想矢君が演じています。
グエン役の池村碧彩ちゃんは、ドラマ『どうする家康』や舞台『SPY×FAMILY』でアーニャを演じるなど、今後の活躍を大いに期待されている子役で、とびきりキュートなグエンを完璧に演じてくれています。
個性あふれる脇役達は、声優の野沢雅子さん、関智一さん、鈴村健一さんなどが担当しており「え?!あの声優さんがこんな役を演じてるの!?」と意外に思うかもしれません。
マック役の堺雅人さんとパム役の麻生久美子さん
特に主人公のマックは、ドラマ『半沢直樹』でもお馴染みの堺雅人さんが担当していて、自然で飾らないありのままのお父さんガモを演じてくれました。
また、イルミネーション作品に愛着があると仰っていた麻生久美子さんは、役作りが非常に丁寧で世話焼きなお母さんであるパムになりきっていました。
二人の掛け合いは、まるで本物の夫婦のようで、口喧嘩をする様子も、困難にあってお互い励まし合う様子もとても共感できました。
一般的に仲がいい夫婦のことを、「おしどり夫婦」と呼びますが、マックとパムは正にその通りだと感じました。
さいごに
イルミネーション最新作の【FLY!】をみた感想についてまとめてきましたがいかがだったでしょうか。
家族が、今まで経験したことがないことに挑戦し、お互いが協力し合って問題を解決する物語は勇気をもらえると感じます。
また、キャラクターの変顔やチェイシングはとても面白かったので、子供と一緒に鑑賞したら喜んでもらえることは間違い無いです。
劇場の大スクリーンで鑑賞すれば、カモ達と一緒に空を飛んでいるような体験ができます。
時間があったら家族で見てみることをおススメします。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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