2025年3月7日、毎年子供達と楽しみにしているドラえもん映画が公開されました。
今年は、子供の時からドラえもんが好きだった30代の夫と、ドラえもんが好きな小学2年生の娘と年長で知的障害のある息子と一緒に【映画ドラえもんのび太の絵世界物語】を鑑賞しました。
今年のドラえもん映画は、昨年とうってかわって登場人物がよく動き、冒険や戦闘シーンが多く最後まで飽きない展開になっていたのが良かったです。
上映中誰も眠ることなく、終わった後はみんなでよかったね!面白かったねと言い合いました。
息子は、ドラえもん達が戦っているのをみて、拍手をして応援していたのがかわいかったです。
本記事では、映画【ドラえもんのび太の絵世界物語】のあらすじや見どころなどをまとめてみました。
【ドラえもんのび太の絵世界物語】のあらすじ
のび太は、夏休みの宿題を終わらせるために、お父さんをモデルに絵を描こうとしますが、上手く描けずにジャイアンやスネ夫に笑われてしまいました。
お父さんはのび太に「絵は上手くなくてもいいんだよ」と言いますが、のび太は自信をなくし不貞腐れてしまいました。
「できあがった絵がでてくればいいのに」そう言ってのび太が消しゴムを天井に向かって投げると、どこからともなく古びた一枚の絵がのび太の頭に落ちてきました。
のび太達は、「はいりこみライト」を使って絵の中に入り込むと、そこにはクレアという女の子がいました。
クレアは七色に輝く綺麗な目を持っていますが、おてんばで元気な女の子でした。
羽の生えた悪魔のチャイも加わって、みんなで森の中を散策していると、絵の中の世界から13世紀の失われたアートリア公国にのび太達は辿り着きました。
アートリア公国は、前日テレビで話題になっていた数十億の価値がある絵画と瓜二つの場所で、のび太達は驚きました。
しかもクレアはこのアートリア公国の姫で、4年間神隠しで行方不明になっていたのが戻ってきたことで、クレアの幼馴染のマイロや王国の皆は喜び、のび太達は手厚い歓迎を受けました。
そして、ジャイアンとスネ夫はアートリア公国にあると言われた、幻の宝石アートリアブルーを探しだして一攫千金をたくらんでいました。
のび太達が現代に戻った後、絵の中のアートリア公国に入り込んだジャイアンとスネ夫は、なんと捕まって牢屋に入れられてしまいました。
なんとか二人を助け出しますが、アートリア公国は世界滅亡の危機にさらされていたのです。
絵作りがめちゃくちゃ凝ってる
映画【ドラえもんのび太の絵世界物語】のオープニングは、のび太やドラえもん達が、北斎やフェルメールなどの絵画の中に入っていくところから始まります。
各絵画へのオマージュが感じられ、子供達もこの絵はなんだろうと興味を持ってもらえるきっかけになると思います。
最初は絵の中に入って遊んでいるだけだったのに、のび太が拾った絵が13世紀のヨーロッパに繋がっていたことで、一気に冒険の世界に引き込まれていくのが良かったと感じます。
道具を使った戦闘シーン
昨年のドラえもん映画のび太の地球交響曲は、特に戦闘はなくみんなで演奏したり遊んだりしているだけでしたが、【ドラえもんのび太の絵世界物語】では迫力ある戦闘シーンが楽しめます。
子供でも視聴でき、かつスピード感がある映像で、息子が手を叩いてすごいすごいと鑑賞していたのが印象的でした。
特に、かるがる釣竿を使ったアクションが面白く、シンプルな道具だけれどもこんなに動きがある画になるんだと驚きました。
また、ころばし屋を使って何度も転ばせるシーンはコミカルで、のび太達を応援しながらどうなるんだろうとワクワクさせられました。
ドラえもんの道具についてよく知っていませんでしたが、一見戦闘向きではない道具を使って、上手く戦うのが良かったです。
13世紀のヨーロッパの世界
【ドラえもんのび太の絵世界物語】では、13世紀ヨーロッパの暮らしを、ドラえもん達と一緒に知っていくことができます。
服装も一人一人ちゃんと中世の服装をしており、市場や宴のシーンなども、実際にあったように描写されているのがよかったです。
またアートリア公国の城は、モンサンミッシェルのように湖に浮かんでいて、城と陸を繋ぐ橋の上でいろいろなハプニングが起こるのも良かったです。
空想の国でありながらも、実際にあった建物や風習をみせることで、アートリア公国を身近に感じることができました。
食習慣や生活の違い
【映画ドラえもんのび太の絵世界物語】では、上記でも触れた通り中世ヨーロッパの生活の再現度がとても高かったです。
アートリア公国の姫君であるクレアを連れてきたことで、のび太達は歓迎の宴に招かれるのですが、この時代はスプーンやフォークは使わなかったことを知ります。
豪快に食べ物にかぶりつくのび太達をみて、こんな生活もあったのか、今は手で食べると怒られるのにいいなと思う子供もいるかもしれません。
また、宴の席では道化師たちが芸を披露したり、中世ヨーロッパではこんなふうに娯楽を楽しんだのかと感心しました。
そして、のび太が夜マイロの部屋にやってきた時も、マイロの側にはどろどろに溶けて燃えるろうそくがおいてありました。
そのろうそくのとけ具合で、マイロがどれだけ絵に熱中していたかわかりますし、電気がない時代に限られた時間で絵を描く大変さがわかりました。
絵の具作り
【映画ドラえもんのび太の絵世界物語】で驚いたのは、中世ヨーロッパでやっていたように実際に絵の具を作っているところを、マイロが丁寧にのび太に見せたことです。
現代ではチューブに入った絵の具を使い、多種多様な色を使って絵を描くことができますが、マイロはごりごりと石を削って卵をまぜて絵の具を練る様子をじっくり時間をかけてみせてくれました。
大人でも実際に絵の具を手作りしている場面などは、なかなか見れないものですし、子供にとってもきっと興味深く見てもらえたと思います。
また、卵を割る動作やドロリとたれる中の白身の描写はとても繊細で、アニメーターさんたちすごいなと感じてしまいました。
のび太が描いたドラえもんがかわいい!
のび太は、マイロに教えられてドラえもんの絵を描くのですが、このドラえもんがとてもかわいかったです。
ネタバレになってしまうのですが、のび太は入り込みライトを使って、自分が書いたドラえもんの絵の中に入ることになります。
子供の頃、自分の描いた絵が動いたらいいなと誰もが妄想したことがあると思いますが、実際にのび太が描いたドラえもんが動く姿には感動させられました。
のび太が描いたドラえもんが動く様子は、ぜひ映画館でチェックしてもらえればと思います。
映画が終わった後、みんなで「ドラえもんかわいかったね!」と家族で言い合いました。
【ドラえもんのび太の絵世界物語】の入場者特典
ドラえもん映画の入場者特典には、【ドラえもんのび太の絵世界物語】で使われた道具の回の漫画が載っていて、娘が夢中になって読んでいました。
また、大人も一度は目にしたことがあるドラえもんの絵描き歌がのっていて、実際にドラえもんを描けるスペースもありました。
これを見てから、娘がドラえもんを描く回数が増えたなと感じます。
また、特設サイトにアクセスすると、ドラえもんたちと一緒に記念写真を撮ることもできます。
さいごに
【ドラえもんのび太の絵世界物語】の、見どころや感想などをまとめてみましたがいかがだったでしょうか。
子供の映画と思えないほど絵作りにこだわっていたので、一緒に見る大人たちも夢中になってしまうことは間違い無いです。
アクションシーンは最近の映画の中でも、特に力を入れていると思うので、一見の価値はあると思います。
きっと家族で忘れられない思い出になるので、ぜひ映画館に見にいくことをおすすめいたします。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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